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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

WISH 4 舞い込んだ幸運?

2015-11-15 Sun 11:41

4【舞い込んだ幸運?】

牧野つくしの恋人であり、花沢類にとってかけがえのない親友である道明寺司。
その相手の父親が、住まいの拠点としている日本から遠く離れたNYで倒れた。それで渡米したままの道明寺司。

それから、前にも増してつくしを支え始めた花沢類。

つくしの通う英徳学園に共に席を置く2人の男子。そして、2人には、あと2人親友と呼ぶ学友が存在する。
その名は、美作あきらと西門総二郎と云う名門の御曹司だ。英徳学園では、その4人の呼び名がある。花の様な4人組を称して『FLOWER 4』略してF4。学園のみならず、メディアでの取り上げも数多くある4人は、知る人ぞ知る美形男子4人であり、各自の親の事業は、選りすぐりの規模である企業主だ。

ひょんな事から親しくなった4人とつくし。絶対的対極の4人とつくしが、今では最も身近な存在に昇格している。

しかも、花沢類や道明寺司だけでなく、美作あきらも西門総二郎も、牧野つくしの極貧を百も承知での間柄だ。
けれどつくしは、今度ばかりは、花沢類以外には状況を言わずにいようと決心していた。

バイト三昧に切り詰めた食費。決して物を捨てない暮らし。節約主義と言い切れば、それはそれで意義がある。ただし、自らの意識でなら良いのかもしれないが、差し迫った暮らしでの意味からそうなるのは少し違う気がする。

だからだろうか、対極状の御曹司の花沢類が牧野つくしに言う。
「牧野の意思ではない暮らしに、絶対に慣れてはダメだよ!」と。牧野家最大のどん底暮らし。
「わかってるよ!
わかってはいるけど、でも、慣れるしかないんだ。だって現実だもの。」

しかも、意味なく置き去りにされたのではない。独り残ったのには訳がある。やっと入った名門の英徳学園。卒業まであと1年。どうにか学費だけは仕送りをしてくれると言った両親。それを信じ、何とか生活をどうするかだと腹を括った。

そんな時だった。
バイト先の団子屋で、お客の会話が、その日だけ妙に耳に入ってきた。

「ねえねえ、聞いた?品田さんのお手伝いさんの話し。」
「聞いたわよ。今時住み込みで働きたいなんて人いないだろうし、あの家なら尚更よね。」

お客の注文した折詰菓子を用意していたつくしの手が止まる。『ん?住み込み?』
お客は話しを続けた。
「そうなの!
品田さんの所に居たお手伝いさんが、都合で辞めたらしくて誰かいないか探してるらしいけど、今のこの時代に住み込みで働きたいなんて物好きな働き手がいる訳ないよね!」
お客の声の大きさのお陰もあり、普段なら気にも留めない会話を容易に伺えた。
「そうそう!あそこのおじいさん気難しいらしいから、それで居つかないみたい?」

中年のおばさん同士が、ふたりで出掛ける先に手土産にする和菓子を買いに来て、優紀とつくしで包装している間の会話だった。
つくしは、包装し終えた和菓子の手提げを渡しながら尋ねてみた。

「あのぉ~・・・今聞こえちゃったんですけど・・・その住み込みの仕事が出来るお宅は、どこのどなた様ですか?」
「エッ!ああ。品田さんの事ね!」
言い出したおばさんに尋ね、一瞬キョトンとされたが、直ぐに笑顔で答えてくれた。
「お若いお嬢さんに、誰か心当たりがあるの?」
「はい。」
今度は、おばさん2人が見合わせた。
「そう・・・でも、その人がどんな人かもわからないでは教え難いわね。」
「そうですよ・・・ね」
さすがに、まだ10代の学生のつくしには容易く教えてくれ難いらしい。少し肩を落とし諦めかけた時。
「でも、どんな人?真面目に働くお嬢さんのお知り合いなら、少し知りたいわね。」
ピシャリとせずに尋ねられ、これを逃すまいと、思いきってつくしは家の事情を話した。すると、神妙な面持ちに変わり、おばさんは、品田宅の話しをし始めた。しかも、乗り掛かった舟と思ったらしく、つくしの面接希望を知り、品田宅に直ぐ様連絡も入れてくれた。幸いにも面接をしてくれると即答で答えも得る。

「良かったわね!でも、言っておくけど、気難しいからね!それに、ここのお仕事はどうするの?」
「ここも通いたいので、学生とこことそこの3足のわらじを許してもらえたらになると思います。」
2人の婦人は、つくしをまじまじと見つめ言った。
「それにしても偉いわ!うちの子なんて、貴女から見たら贅沢三昧よ。頑張ってね!」
「ホントにそうね。うちの子もそうよ。」
店の外まで出て2人の後姿に一礼しながら見送ったつくし。
「色々ありがとうございました。」
2人も一度振り向き手を振りながら去って行った。

突然舞い込んだ願ってもない内容。うまく行けば、住むところも団子屋の他に働く口も決まる。
早速、明日面接に行く事になった品田宅に思いを馳せた。

心配そうに見つめる優紀が「つくし・・・大丈夫?」と、声をかけた。

「うん。何とかなるよ!って言うか・・・するしかないからね。」
「ずっとは無理でも、少し位の間なら家に来てくれてても良いんだよ!」
優紀はいつでも優しい。前世はきっと肉親だったに違いないと思えるくらいに安心感がある。それでも、まだお互いに学生だ。必要以上の負担はかけられない。
「うん。ありがとう。でも、働かなくちゃ!」
「でも、道明寺さんや花沢さんは、そんなに厳しい状況のこと知ってるの?」
親友の心配はつきない。
「ううん。言える訳ないよ。優紀だけだよ・・・知ってるの。内緒だからね!」
「あっ・・・う・うん。わかった。」
心配でたまらない優紀がつくしを見つめる。



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