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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

《初恋・第3章》 Dreamer 4 伝家の宝刀

2014-10-07 Tue 00:00

4【伝家の宝刀】

祖母の遺影の前。

母に告げられた戸惑いの言葉。
『おばあちゃんの遺言よ!』
つくしには、まさに予期せぬ一言でしかない。
「えええ~今になって遺言?」
思わず出た一言だった。
「そう。でも、確かにつくしの言う通りかもしれない。」
「でしょ!ならなんで?」
目の前で、無理もないと小さくうなずく母。
「おばあちゃんが亡くなって何年も経つのに、今頃なんであたしに遺言?」
つくしは、家族全員がそろう中で言われているのではない。ピンポイントで告げられている状況に首を傾げた。

「ふぅ~・・・実はね・・・」
母は、突然起こった出来事を娘に話した。筋が通らないことには動かない我が子。それを汲み取って説明した。
そして、親としての思いも加えて話す。
つくしは聞き終えて、少しうつむき考え込んだ。

「それが、おばあちゃんとママの気持ちなんだね?」
すっと顔を上げ母に言う。
「そ・そうよ」
娘の眼差しの強さに目を見張った。
「わかった」
「わかったって!いいのね?」
「言いも悪いも、遺言て言われたら行かないわけにはいかないでしょ」

千恵子の思惑通りつくしは承諾した。伝家の宝刀を使ったのだ。
その後、西園寺家に行くことになっていると付け加える母だった。

「はぁ~・・・すんなり入学出来る訳じゃないんだ?」
「も・もちろんよ!名門私立だもの」
「前の学園の流れで、形式だけの試験なんじゃないの?」
「いいえ!かなりレベルの高い試験らしいわよ」
「ハァ~・・・・・おばあちゃんは、天国に行ってもあたしに厳しいね」
「それだけ、つくしがかわいいのよ!」
「そう思うことにする」
しかし、疑問が沸き起こる。

「でもママ」
「なに?」
「西園寺さんは学園長!あの学園にはもう行けないあたし。どこに行くの?」
転入手続とかしなければならなくなる。どうするのだろうかと心配になった。
「西園寺さん、わざわざこっちに家を借りてくださったらしいの」
「えええ~」
もう既にことは進められていた。

「それじゃあ・・・いつから始まるの?」
「来週から
寝起きもそこからで学校へ通ってもらいたいって」

「ええええええ~」
金曜のこの日。もう行く日は目の前だった。



《初恋・第3章》 Dreamer

 
《初恋・第2章》ノスタルジア
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初恋  
9完
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