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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

《初恋・第3章》 Dreamer 3 決意

3【決意】

牧野つくしの進路が動き出した。
母・千恵子は、今回娘のつくしには相談せずに西園寺に委ねる決心をした。
それは、亡き母の願いだったからだ。

今、その意志を聞くことができるならやぶさかではないが、既にそれは叶わない。
一度は娘の意思を受け入れ地元の中学へ戻してはみたものの、その後の我が子の姿を間近で見つめ、亡き母の思いもわからなくはない。
ならば、もう一度願いを聞き入れてみようと決断した。

それに、預け期間に本人が、何が何でも嫌だと言えば自ずと先へは進めなくなるだろう。それが、前回の年齢との差だ。
自我で未来を決められる年齢になった。
しかも、今なら何とか援助もできる経済状況にある牧野家。

その日、定刻時間につくしが学校から帰った。
つくしは必ず店に顔を出し、帰宅の声をかけてから玄関に向かうのが日課だった。
「ただいま」
いつも通りの元気のいい声が店に広がる。
「おかえりなさい」
笑顔のつくしに笑みを返しながら母・千恵子が言う。
「あれ!パパは配達?」
「ううん。今日は朝から、町の集まりで出掛けてる。」
「そっか」
父の所在を聞いて、踵を返した時に千恵子が言った。
「つくし、後で大事な話があるから!」
笑みを浮かべてはいるが、にわかに声に普段とは違うニュアンスがあるのを直ぐに察した。
「う・うん。わかった。」

つくしは、部屋に入り机の上にカバンを置き、制服から私服に着替えながら母の言葉を考えていた。

今朝は何も言っていなかった。なのに、いきなり大事な話とは何だろうか。
色々考えたが、思い付くことと言えば受験の問題かもしれない。
もし、そうだとしたら、既に決めている考えと受験先を、これを機に話そうと決めた。

つくしは、地元の商業高校への進学を考えていた。
家業となった酒屋を将来手伝うことを視野に入れてのことだ。継ぐのは弟の進としても、姉である自分も今の店が嫌いではない。
進には大学進学がある。自分は商業専門校を選び、高校卒業したら、しっかり親と共に店を守ろうと考えていた。

そして、帰宅後に家族が必ず向かう祖母の仏間に向かった。
祖母の仏壇に手を合わせるのが当たり前の日常。すると、さっきは店先だった母が、既にその部屋にいた。

「ママ!!お店は?」
「配達から常さんが戻ってきたから、店は大丈夫」
夜を待てずに話したい様子の母。その行動につくしは驚いた。

線香をあげ終えると、一段といつもとは様子の違う母親と座卓を挟み向き合った。

つくしに西園寺から渡された封書を差し出した。
「つくし!おばあちゃんから遺言よ」
「えっ!!」
青天の霹靂とはこのことだ。つくしは目を丸くして母の顔を見つめた。



《初恋・第3章》 Dreamer


《初恋・第2章》ノスタルジア
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初恋  
9完
番外編

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この記事のコメント

  お待ちしておりました。   
ブログ背景も変わっていてビックリです。                 やるぞ~なんて声が聞こえてきそうです(^_-)-☆                                                 つくしちゃん、どんな風に成長したんでしょうね。心根は、やはり親の事も考えてる様ですから優しい子のようですね。                                                      楽しみにしています。早く類君にあいたいな~
        
2014-10-06 Mon 08:28 | URL | ちび #-[ 内容変更] | top↑
お待たせいたしました。
これからもよろしくお願いします。
2014-10-06 Mon 12:54 | URL | ルナミミ #-[ 内容変更] | top↑
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