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風の行方 32 到来

2014-09-01 Mon 00:00

32【到来】

その人は、愛する人の居所をようやく掴み、その居場所を目指した。

車のナビに従い、あのポスターにあった先を目的地して走らせる。

類は迷った挙句、問い合わせはせずに向かうことにした。万が一、相手に伝わり探す自分を避けて居なくなる可能性もない訳ではないからだ。

逸る気持ちを抑え、ひたすら会える事を願い向かう。

走る風景は田園が続き、暮らす場所とは大きな違いのある場所。

どれくらい走っただろうか?

数少ない建物が見え始めた頃、電柱やその建物に見覚えあるポスターが視線を捉え始めた。

そして、ナビにより町役場に誘導された車。

駐車場には、車が周囲に反してビッシリと駐車されていた。その他にも自転車にバイク。車以外の人も多く出入りしている。

想い描くイメージよりも遥かに役場に活気があるように見えた。

そんな中で、ことを急いている到着したばかりの人物。
走らせて来た車は異彩を放ち、しかも、車から降りた途端、輝きを放ち人目を惹き、そばにいた人達は、見とれて息を呑んだ。

「俳優か?」何人もの人が言った。

その日は、運営し始めている事業主の懇談会が役場で行われていた。
視線をもろともせずに、車から降りると建物の中に急いで入り、真っ直ぐに受付に向かった。そこには、40代位の男女がカウンター越しに座っている。

「お尋ねしたい事があります。」
「はい。何でしょうか?」
男性が応対した。

「ポスターを拝見して伺いました。
○○大学の新聞部の者です。あのポスターの女性にインタビューさせて頂きたいんですが。」
嘘をついた。

「はい。少しお待ち下さい。」
待つこと数分。

「すみません。その女性の勤め先の責任者が本日来ていますので、会議が終わるまで30分程、こちらでお待ち頂ければ、お話しが出来ると思います。」
「はい。では待たせて頂きます。」

直接会えなくても糸が掴めればそれでも良い。その思いで待った。

そして、20分程ロビーに居たその時だった。
外から聞こえて来る足音。それは急いでいる様子を伺わせる。そして、入って来るなり受付に会釈だけして通り過ぎようとしていた。

対応した男性役人が「あっ!」と小さく声を出す。それに気付き、待ち人が思わず立ち上がった。

「つくし!」

脇をすり抜けたその女性に思わず叫んでいた。すると相手は、振り向かずに立ち尽くした。その後姿に言葉をかける。

「迎えに来た。」

そのやり取りに驚くカウンターの役人。言われた相手は、顔だけを横に向け言葉を返した。

「来てくれたんですね。でも今、急ぎで届け物をしに来た所ですから、その後に!」

「待ってる。」
声をかけた相手に小さく頷いた。
さっきまでが嘘の様に落ち着いた態度で見送り見送られた。なぜか、見交わせてはいないその顔には、互いに笑みが浮かんでいた。

愛する人の姿が見えなくなっても、その場に佇み、見つめている花沢類だった。

 

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コメント

類君素敵な彼‼つくしちゃんを離さないでm(_ _)m

2014-09-01 Mon 10:57 URL | たんちゃん #-[ 内容変更]

★ Re: タイトルなし

こんにちは^^
すみません。既に決めてあったストリー。これからもよろしくお願いします。

2014-10-06 Mon 12:44 URL | ルナミミ #-[ 内容変更]
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