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風の行方 20  眠れぬ夜

2014-08-20 Wed 00:00

20【眠れぬ夜】

つくしは自分の携帯が鳴った事で、類が応えている携帯のやり取りに、何かが生じたと知り全身が凍りつく。

なぜなら、話す言葉に嘘が伺えるからだ。

その相手・・・・・道明寺司だと言う事。

つい数分前までの温かい胸の中は、一瞬で冷めて行く。
類が誰よりも大切な存在だと認識したが、まだ大きな問題が2人には存在していた。

愛したい。
愛されたい。

個々に決めていた今夜の決め事。
けれど、類がと言うより、受ける側のつくしに無理な事を類は更に思い知る。

「あたし・・・」
「良いよ言わなくて。俺なら待てる。そう言ったよね。
今までも待っていたんだ。それが少し先になっただけだよ。」
「花沢類。」
「でも、手を・・繋いで眠りたい。」
「あたしも。」

「あの・・・さっきの電話で、もしかして変に思われたんじゃ?」
「わからないけど、電話が鳴ることなんて良くあること。気にしなくてイイさ。
それより、急用?」

「アッ!いいえ。チョット会社の人から。でも・・・平気だから・・」
「それならいいけど。」

「アッ!お茶、冷めちゃったね。いれ直そっか?」
「ううん。もういいよ。それより・・・」
類は立ち上がり、つくしの腕を取ると立ち上がらせて、浴衣のその身体を抱き締めた。ゆっくり身を屈ませ、つくしにキスを落とした。
一つになれない歯がゆさ。そして、二人にとって大きな存在である相手の突然の帰国。この先の不安。
ずっと、この身体を抱きしめ続けられるのか?
一抹の不安が過ぎる

切るか切られるか?
相打ちか?
そんな想い。
諦めるか諦めさせるか?
共に手放すか?

考えたくはないが、この先、もしもの事が起きた場合、他の相手では自分自身、絶対この身に受け入れられない。
そう・・絶対に!

その夜、一つの布団で寄り添い手を繋ぎ眠った。決して一線は超えないと固く心に誓い。
恐らく箍が外れた瞬間、この状況では、つくしが拒もうが最後まで押しきってしまうだろう。そこまで、もう思いは膨らんでいる。

だから、手を繋ぐだけ。さっきのキスで自分を封印した。


その頃、司は同じ様に疑心暗鬼に囚われ始めていた。その矛先は、なぜか一つに絞られる。信じたいが、つくしの隣に浮かぶ顔。
もし、自分の誤解が誤解ではなかったら?
でも・・・なぜ?
つくしをほっておいた訳じゃない。一つになる為に努力している自分。

司は、ようやく自分の部屋に着いた。広いテラスに佇み、空を見上げた。その夜空で星が瞬くのを見つめ呟く。「類、仮にそうでも俺は諦めない。」と。

その瞳は、NYを発つ時の穏やかさは消え失せていた。

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