FC2ブログ
好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

風の行方 5 高校卒業

2013-02-17 Sun 17:16



5【高校卒業】

就職先の花沢物産から通知が届いた。
そこには・・・

「合格」の文字の下に記されてあった文面。

・・・・・花沢物産・浅草支社  総務課 勤務を命ず。・・・・・

掃除でも賄いでもない勤務先。ただし、その勤務先は支社。

「そっか・・・そうだよね。本社の訳がないさ。でも、幸せだと想う。社員採用してもらえたもん。」

そう呟いた。更にそれと重なる様に届いた通知。念願の二部制の大学の合格通知。

これで、4月に入れば新入社員・新入学のイベントが続く。そうなれば、自由になる時間は少ない。

「アッ!道明寺に知らせなくちゃ・・・でも、今は寝てる時間かも、まだ出来ないや。」

国際電話と言う事が掛ける電話のタイミングを考えさせる。直ぐに知らせられなかったつくし。
着実に迫っている英徳を卒業する日。そして、その先の就職と進学。

間違いなく慌ただしい日が待ち構えている。

「先輩!決めてしまったんですね。英徳には居なって言う訳でしょ?」
「桜子 色々ありがとう。でも、会えなくなる訳じゃないよ。寮じゃなかったけど、社宅扱いで借り上げのアパートにも住めるんだ。有り難い事ばっかりだよ。」

「それで満足しちゃう先輩が、大富豪の道明寺さんの彼女って言うのが解りません。」
「解らなくても良いの。これがあたし!」

「はい。・・・で、何か足りない物はないですか?」
「ん?まだ何もわからない。でも、心配いらないから!!
足りないのはいつもの事。そっ!何とかなるよ。」

「ハイハイ。でも、本当に私達。別々になっても会って下さいネ!絶対ですよ。」
「うん。勿論。」

これが三条桜子と英徳在学中に交わした最後の言葉になった。

3月 英徳の卒業式。
式にだけ出たがプロムには出なかったつくし。賑わうキャンパス内を逆行する様に歩く。そして、校門を出ると携帯が鳴った。

「ん?・・・・・・花沢類。」

携帯画面の名前を確かめた。

「はい。何?」
「今どこに居る?」

「校門出た所だけど。」
「そこで待ってて。」

「なん・・・・・」

何でと言おうとして、言い切る前に切られた電話。すると、数分で車がつくしの横に停車した。

「さあ!乗って。」
「花沢類・・・アッ!美作さん・西門さんも。」

「見られるとウルサイから、牧野早く!」
「う・うん。」

慌ただしく車に促された。

「な・何?3人で?」
「プロム代わりだよ。牧野の高校卒業記念F4プロム!ただし、ダンスはなしな。」
「ウソ?・・・・・」

「クスッ。ダンス4人で踊る姿想像したら気持ち悪いぜ!」

「総二郎!そんなの想像すんな!!」

運転席のあきらと助手席の総二郎が明るく話す。後部座席の類は、つくしの隣でじっとつくしの顔を見つめていた。

「支社になったんだって?ごめん牧野。」

その言葉で、類に視線を向けたつくし。

「ううん。ありがとう。
ごめんね。メールで連絡済ませた事。
忙しくて、ついそうさせてもらっちゃった。会った時にお礼を言おうとは思ってたけど。」

「そんな事は良いよ。浅草・・だよね?」
「うん。借り上げの社宅も入れる様になったよ。花沢類のお陰だね。どうもありがとう。」

「ううん。場所はどこ?もう越したの?」
「まだだよ。明後日に越そうと想う。でも、荷物ないのと同じだからさ。」

「椅子や机やらあるじゃない。どうするの?」
「心配いらないよ。」

「引っ越し屋にでも頼んだ?」
「ん?・・・う・うん。」

すると助手席の総二郎が話しに加わった。
「キャンセルしろよ。俺らが行ってやる。」
「そうだよ。」
「そうしな。牧野」
「でも・・・・・セレブの御曹子にそんな事させられない。」

「良いんだよ。牧野は特別さ。司も居ればそうするよ。」
「う・うん。ありがとう。」

3人の好意に最後は素直に頷いた。
そして、この後フレンチレストランの個室で4人は、牧野つくしの卒業記念を祝ってくれた。

何よりの高校卒業記念の日を4人で迎えられた事がつくしには、最高な想い出の日になった。






作品作りの励みになりますので、是非「ポチっ」とお願い致します。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ

関連記事

別窓 | 【完】風の行方 | コメント:0 | ∧top | under∨
<<風の行方 6 新天地 | STARLIGHT | 【とろける程愛したい】>>
コメント
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

| STARLIGHT |