STARLIGHT

好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

LIE 11 ありえない

LIE
1011

11【ありえない】

師匠がつくしに用意した制服は、昨日まで着ていたそれとは形は同じでもどことなく違いが伺えた。入学時に制服の注文で意味不明に思えた同じデザインなのに価格の差があること。

今それを実感していた。
最低ランクから極上ランクへ格上げされた制服。それを身に着けている自分。着心地がこれ程違うのかと身にしみて実感したつくしだった。しかも、高校生でありながら師匠の知る女子達は既に薄化粧をしているという現実も初めて知った。
つくしは少し前まで洗顔フォームで洗いはしても、それ以外は肌に付けた事などない。どスッピン状態で過ごしていた。
家庭事情が自然に美容には好都合で、食生活では肉は控えめにし野菜はベランダ栽培と安い素材利用で食卓にのる。その上にテレビは時間を無駄にし、お金も掛かると小さい頃から親に言い聞かせられて来たから、自然に見る事なく勉強を終えれば電気料金削減の為に早寝早起きが日常になっている。しかし、これが自然に肌をキレイにしてくれていたのだ。

と云う訳で、極上仕立ての制服とその肌に師匠の魔法のような手法にかかったつくしは、昨日までの女子学生とは何かが違っていた。
見た目では同じ制服の1人の女子。なのに、校舎に着いてすれ違う男子学生が「??」を言う様に首を傾げ振り返る仕草を見せる。
でも、それに気付かず、それよりも男子と一晩を同じベットで過ごした後ろめたさで身の縮むつくし。例えそれが師匠相手で、しかも何もなかったとしても、何となく落ち着かない思いの今の心情。

「あ~・・やだやだ。男の家に高校生でお泊まりだなんて!!!
しかも・・相手が師匠だなんて。ハァ~・・・・」

うな垂れて歩くつくしの肩を誰かがポンと叩いた。

「エッ?
エッ・エエ~エッ・・・・・」

つくしの目の前に師匠の家で再会したイケメンが覗く様につくしの顔を覗き込んでいた。

「何でそんなにスゴイ形相でブツブツ言ってるの?」

不意打ちのような問いに戸惑いを隠せないつくしを他所に声をかけ続けるその男子。

「あんたって何となく興味をそそるよね。なんでだろ?」

イケメンが自分に向かい訳のわからないことを鼻先数センチ近付けて言っている。それに合わせる様に周囲が何やら騒がしいが、つくしには騒がしさよりもそのイケメンの振る舞いに身動き出来ない状況だった。
すると・・・グイッと体が、その男子とは反対方向に引っ張られた。

「アッ!!」

「何してんだ?」

その声は聞き覚えのある声。そう思った瞬間、なぜかイイ香りに包まれていた。

「エッ???し・師匠?」

更に周囲がそこから騒がしくなったのは言うまでもない。イケメン2人に挟まれた平凡女子。不思議に思わない訳がない。しかも、見た雰囲気から親密に想えなくはない状況の3人。黄色い声が3人を囲んでいた。




LIE
101112

作品作りの励みになりますので、是非「ポチっ」とお願い致します。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
関連記事
別窓 | LIE 「総つく」 | コメント:0
∧top | under∨
<<風の行方 1 プロローグ | STARLIGHT | My Life>>

この記事のコメント

∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

| STARLIGHT |