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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

君と・・・ 30 君と・・・1章完

30【君と・・・】

類とつくしは、その手をしっかり繋ぎ合っていた。この先、何があろうとも離れたりしたくないと云うように。

小刻みに震えるつくしの小さな手を類のしなやかな手が包んでいた。

本来のつくしが豪華なプライベートジェットの中に居たなら、キョロキョロしたり贅沢だと口をとがらせ類に言うに違いないが、今のつくしにはその様子は見られない。
愛しい類の隣りであっても、いつまた引き離されるかと云う不安が脳裏をよぎる。その表情を間近で見つめている類が、その思いを察したように言った。

「心配しなくていいから!俺はつくしのそばにずっと居るから!」

「類!!」

見つめ合う二人だった。
つくしの頬に暖かな雫が伝わって行く。でもそれは、少しの間に流したモノとは違う涙。次第に心と体が暖かくなって行くのを実感していた。
どこでどう流れが変わったのか?変わって行くのかが、まだ見えてはいない。一頻りの不安は、まだ拭えてはいないが、それでも確かに今、つくしの隣には類が居る。それは紛れもないこと。

つくしは複雑な思いのまま、その重い頭を癒される香りのする胸元に寄り添った。それを受け入れ、ふわり優しい腕が全てを覆うように包み込む。以前なら当り前な振る舞いだったそれにも、今は涙してしまう程の切ない抱擁。ただただ、今この時の幸せを噛み締めていた。

「当り前の幸せは、何にも変えられないくらい大切な物って、実感してみてわかるんだって今更ながら身にしみてる。
どれ一つにしても、大事にしなきゃいけないなって、今は心から・・・そう思う。

類!
あなたが誰より愛おしい。」

類にささやくつくし。

類もまた、つくしの顎に優しく手を添えて上に向けさせると、口角を上げながら言葉を贈る。

「同じだよ!
つくしが自分の命より大事に思える。そして愛おしい。

君と・・・もう離れたくはない。」

「類!!」

互いに見交わし合いながら、唇を重ね合うふたりだった。

2人を乗せた機体が白い雲の上を越えて行く。


君と・・・



Ⅰ章  FIN
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この記事のコメント

更新ありがとうございます。凄~く楽しみにしていました!次も楽しみにしていま~す!
2012-11-16 Fri 15:52 | URL | kazigon #-[ 内容変更] | top↑
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