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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

LIE 9 名前

2011-03-18 Fri 12:51

9【名前】

空いたままの口。瞬きしどうしの瞼。その状況で、あたしはリビング入り口で立ち尽くした。

「クスッ。いつまでそうしてる気?」

イケメンの君が笑いながら自分に向かい話している。

「つくし!ヨダレ!!出てッぞっ」

「エッ?」

慌てて手の甲を口元にやり、固まった身体を動かした。

「出て・・出てないじゃないですか!!」

ヨダレなど出ていない事を知り、師匠に声を荒げて言った。

「バ~カ!そうでも言わなきゃ、ホントにお前の見たくもねえヨダレを見せられそうだから言ってやったの。
良い男の俺の時でさえ、そこまでのアホ面見せなかったのに、何でそんなになるかね?」

師匠はイラつき気味にイケメンの友達をチラ見しながらあたしに言ってた。
確かにそうだ!師匠も負けず劣らずのイケメン。でも、ここまでだらしない姿をさらす事はなかった。
この日初めて会い、2度目の再会相手を近くに寄って、確認しようとその顔をマジマジ見つめに顔を寄せた。

「な・なに?」

相手は驚き、面と向かったあたしに顔を後ろにさせはしたが身動きはせず、今度は面白がるように引いた顔を前に突き出した。
すると・・・

「ヒャッ!!」

あと1秒遅ければ、間違いなくキスしてた2人。それを阻止したのは、あたしの後ろに廻って引っ張った師匠が居たから。

「なんだ!引っ張らなきゃ、その子とキス出来たのに!」

本気なのかジョークなのか、どっちとも付かない事を言うイケメン。

「バ・バカ!仮にも俺の弟子だから・・・」

「アレ?妬いてんの?」

「妬く?俺が?・・・有り得ないだろ。ましてこんな色気の無い子供に。」

あたしを種に話してる二人に、割り込んで師匠に言い返した。

「色気無いのは解ります。で・でも・・・その子供ってのは言い過ぎでしょ!」

向き合い、今度は師匠と至近距離。

すると・・・・・

「アァ~アッ!ヤッテらんない。
二人でじゃれ合って、キスでも抱き合うのでも何でもしたら?
俺は退散するよ。じゃあね。

に・し・か・ど・そ・う・じ・ろ・う!!」

カウンターのハイチェアーからスッと立ち上がり、禁句を知ってか知らずか?ワザとと思える言い方で去って行ったイケメン。

「バ・バカ・・類!!テメェ~・・・ハッ!!」

師匠も自分で失態をしたのか?言った矢先自分の口を手で押さえた。
それで気付いた。名前の事。

「師匠!!今・・あのイケメンさん。確か・・・師匠に に・し・か・ど・そ・う・じ・ろ・う! そう言いましたね?」

「さあ?」

「しかも、師匠はそれに反論して 類! そうも言いました。」

「さあな?」

至近距離のあたしと師匠は、更に顔を突きだす側と顔を横にする側で、押し問答が始まった。

そこで、あたしは堪え切れず確信に触れてみた。

「師匠とさっきのイケメンさん・・・もしかして

最後の数字を言おうとした時だった。腰を引き寄せられ本当にキスをされていたあたし。

でも、不思議だった。手の中にあるブザーを床に落とし行為を受け入れていた。さすがに慣れないせいで、手の置き場に迷い、師匠の両肩にそっと触れる位置に置くのが精一杯だった。

誰もがこんなに長い時間くっ付いているのだろうかと、想うくらい長く離されなかった唇。

しかも、腕の強さが増して、抱き締められ身体が密着度が増して行った。
さすがに小刻みな震えはピークに達し、腰が抜けるとはこう言う物かと云うのを味わう結果に繋がった。

あたしは、力尽きて腕の中で気を失っていた。


LIE
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