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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

LIE 8 もう1人のイケメン

2011-03-11 Fri 00:00

8【もう1人のイケメン】

数日間。あたしは荒れに荒れた。

珍しく学園内でも面白く無さを露わにしてた。
廊下で肩にぶつかって来たイケスカないブランドブイブイ女。ワザととしか言い様がない行動に「ギラリっ」あたしの眼(まなこ)が光った。
これまでのあたしなら、この場はきっと我慢した。でも、今はそう出来ない気分。

「痛いわね!邪魔よ。」
「エッ!何て言った?
痛いわね?
言うのはこっち。ぶつかって来たのはあんた。そのヘンテコなカバンだがドボンだか知らないけど、悪趣味なもんの為に真ん中歩くんじゃないよ。」

「し・失礼ね。もう良いわ。」

タジタジになり、逃げる様に去って行った。

「バ~カ!」
後姿に舌を出してやった。周囲がその姿を見て、それに気付いたあたしが見渡すと「わぁ~」と言い蜘蛛の子を散らす様に消えた。

「フン」最後に言って、下駄箱に歩き出したが自分の鞄と一緒に持っていた手下げが無い事に気付いた。

「あれっ・・・手下げ?」

ぶつかられた時に肩から落ちたんだと気付いた。下を見廻し探した。

「これかな?」

差し出された見覚えある手下げ。

「はい。ありがとうございます。」

「あんた。面白いね。」

「エッ?」

見上げたそこに居た男子に見惚れたあたし。背が高く細身の体。それには、小さすぎる顔。サラサラな天然素材の薄茶の髪。

「あの?」

ニヤリと笑うとさっさと居なくなった。

「カッコイイ!!」

側に誰かいれば聞きたかった。今の男子は誰なのかと。でも、あたしは次の瞬間、記憶を逆回転させてた。

「私服・・・だったよね?って事は、大学生?最近、やけに、ここで大学生を目にするな。
ウ~ム・・・イヤな事・・・想い出した。気分悪っ!」


今日はバイトのない日。
本来なら師匠の家に行くのが常。でも、行かない。
メールでは連絡が入っていた。『金曜5時』と。
でも、この週は2度スルーした。なのに根気良い。

確かに迷ってる。揺らぐ気持ち。行きたくない訳じゃない自分が居る。

「でも・・・顔が見たい訳じゃない。茶道がしたいだけ。」

それしか行く意味は無いと自分に言い訳をした。ただ・・・行くとは返していないメール。
ふと頭に昼間のイケメンが浮かんだ。高等科に西山師匠同様に姿を見せた大学生を知っているか聞きたかった。
ただ単に私服の男子なら「解らねえ」と言われそうだが、極上レベル。耳にしていない筈はない。

「誰か・・・知ってるかな?
そうだよ!それを聞きたいし、茶道もまだこれから。
あんな事の一つや二つ。ううん。もう次はイイ。でも、もし次に迫ろうもんなら、これで撃退してやる。」

あたしは百円ショップで買った防犯ブザーを握り締めた。

慣れて来始めた手順。エレベーターを降りて部屋の前。
インターホンを押したが、何も変わりない口調で招かれた。ただ・・・リアルにそのグッズだけはチラつかせた。

ピンポーン
「入れ!」

黙ったまま、ドアを開き中に入った。今日は出迎えは無し。カギは開いていた。
重い足取りで一歩を踏み出したが、気にしていると悟られるとイヤだ。何も変わらない素振りでリビングに行った。

入るなり、あたしは叫んだ。
「師匠!今日からこれがありますから、危険を感じたら鳴らしますよ!」

「へェ~・・・師匠ねえ~・・・防犯ブザーを初っぱなに差し出される事、この子にしたんだ?」

「まあな。啄んでみた。どん位良い声出すか。」

目の前に二人のイケメン。
1人は主。そして、その隣に居るあたしに向けて何か言ったもう1人のイケメン。

「アッ!手下げの。」

目が見開く驚きを現していた。


LIE

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コメント

★ 類くん登場ですね

地震で帰宅できなくなってた娘たちが、やっと、帰宅。中高生なだけに心配でした。
ほっとしたけど、東北の地域の方々のことも心配ですね。
皆さんが守られますようにと祈っています。
ちょっと、気分転換でブログも・・・・。

2011-03-12 Sat 09:06 URL | muhuhu #-[ 内容変更]
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