STARLIGHT

好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

Love 34 案ずるより・・・

34【案ずるより・・・】

類は両親の目の前に姿を見せた。

「ただいま帰りました。」
「お帰り。
「お帰りなさい。私達がいるから来てくれたのね。」
「はい。」

「そうか!類はマンションだったね。」

そんなやり取りの中、その直ぐあとに姿を見せたつくし。

「類!そのお嬢さんは?」
「はい。突然ですが、お父さんとお母さんに会って頂きたくて連れて来ました。

驚かれると想いますが、僕の大切な人です。
名前は、牧野つくしさん。英徳の後輩に当たります。」

「ん?
その名前・・・どこかで耳にした気が?」
父親の考える姿に類とつくしが視線を合わせる。

「お父さん!
手違いでつくしさんの名が、週刊誌やテレビに出てしまいました。」
「ん?どう言う事だね?
類との事が、マスコミにもう知られてしまったと言うのかね?」

「言い難いのですが、相手は僕では無く司!道明寺司です。」
「可笑しな事を言うね?
類の相手が、なぜ司君なんだ?」
「あいつが!
司が、彼女に好意があることから、先手を打たれたんです。」
「先手?
彼が、そのお嬢さんを望んでいると言う事かね?」
「はい。」

「牧野さんでしたかしら?」
「はい。」
「あなたは、司さんとは何もないの?」
「お母さん!ある訳がありません。ですからここに・・・」
「類!あなたは黙っていて。今は、牧野さんに伺っているの。
どう?」
「はい。天地神明に誓って何もありません。
私自身、なぜ道明寺さんが私をご自分の相手だと言われたのか解らない位です。
今とても、心が痛いです。」
「なぜ?」
「はい。
それは、類さんいえ・・花沢さんにこんな事をご両親に説明しなくてはらない状況に私が置いてしまったからです。」
「つくし!」

「牧野さん!父として、伺いたい。
本気で花沢類の伴侶になりたいとお思いですか?」
真っ直ぐに見つめられる瞳。
それは類と同じビー玉の様にキラキラしたキレイな瞳だった。

「はい。側にいたいです。
花沢さんは言って下さいます。私が良いと。

正直・・・嬉しくて仕方ない思いでも。半分苦しさも伴っています。
私の家はこちらに見合う様な家柄も財産も全くありません。父は平凡な会社員。母はパート勤務。弟が1人います。

英徳を出ていると言っても、高校まででお金がないのでエスカレーター式にも乗れませんでした。
容姿もご覧の通りです。飛び抜けてキレイな訳ではありません。」

「つくし!もういい。」
「ううん。最後まで言わせて。」
「類!聞いていなさい。」

「決して卑下している訳ではありません。
自分成りに誇りもあります。
働く事も。一筋に突き進む事も。誰にも負けないと自負してます。

花沢さんを大切に思う気持ちや愛しいと想う気持ちも負けたりしないつもりです。
でも、理想と現実も知っています。

花沢さんが、ここに連れて来てくれただけで・・・・・私は・・・それだけで幸せです。

ですから、息子さんを責めないでください。
ここにいると言う事を・・・どうぞ、叱らないでください。

お願いします。」

つくしは、唇を噛み締め目一杯に頭を下げた。
類の父と母はその姿を前に、互いに見交わしている。
類はつくしの腕を支えていた。

「牧野さん。顔をあげて下さい。」

ゆっくり顔をあげると、その瞳は涙で濡れていた。

「お父さんお母さん。今日の所は席を外します。」
類が堪え切れなくなり言葉を告げる。

「類!待ちなさい。

なぜ先走る?
何も言っていない私達を前に、どうして言葉を聞こうとしないんだ?」
「お父さん!」

「まあまあ・・・まずは2人とも座りなさい。話しはそれからだ。」
「ええ。そうですわね。
でもなぜ、誰もお茶を運んで来ないのかしら?」

「すみません。僕が良いと言うまで誰も来ないで欲しいと頼みました。」
「そう!では頼みましょう。
お紅茶で良いわね?」
「はい。」

母親が内線を入れるなかで、類は支える様につくしをソファーに座らせた。

「牧野さん!」
「は・はい。」

「家柄など普通であるなら、それで良いんですよ。確かに企業家の令嬢と婚儀が整えば、メリットもあるでしょう。ただし、それを受け入れる子供であるならの話しです。
残念ながら、我が息子は親譲りで一端言い出したら聞く耳は持ち合わせない。
でもね!
それであっても、受け入れられないと判断したなら、親です断固反対します。」

「お父さん?」

「家内と私も恋愛で結ばれた。
幸い反対はされずにすんだが、家柄から考えたなら良く受けてくれたものだと今でも感謝してる。
家内の家の方が私の家より豊かだった。
でも、認めてくれた事を心から感謝した。

愛は力を生む。類を見ていれば解る。どれ位あなたを愛しているか。だから、帰国したくて誰より力を注いだのだろう。今日解ったよ。
司君が君を望むのは、それに値するからに違いない。
だったら、失うのは勿体無い。」

「じゃあ?」
「少なくとも、別れなさいとは言わない。
育みなさい。そして、それで変わらないなら進めば良い。
でも類!
良く掴んでいないと、自ら身を引きかねないようだよ?君の大切な人は。」

「ホントね類。
捨てられない様にしないとね?」

「お母さん!」

何時しか笑いが起こっていた。紅茶を運んで来た松尾女史が、安堵の笑みで類に視線を送る。

「松尾!今夜の夕食は?」
「はい、奥様。4名様のご用意で宜しいでしょうか?」
「ええ。流石ね!」
「恐れ入ります。」

今度は5人で笑いあった。


その数日後、新聞雑誌各社にファクスが送られた。



報道各位様

この度、花沢物産・花沢類並びに牧野つくしさんの婚約が成立致しましたので、ここにご報告させて頂きます。
尚、婚儀は改めましてお知らせ致したく存じます。

まずは、ご報告まで。


0000年0月0日   

        花沢物産代表取締役社長  花沢瑠譜都


簡単明瞭な内容で通達された。
それにより、追われる事は無くなったつくし。

しかし、当然職場は再びその事実で騒がしくなり、類と類の母の意向もあり退職の選択をした。

そして、問題の道明寺司は?

既に諦めを付けていた。事態を悪化させた責任を感じていたらしい。つくしの所在が掴めない事で、その成り行きの深刻さを実感した為だった。
しかも、母親から急遽NYに来るように指示され、暫くは帰国できないと連絡して来た。

「牧野に謝っておいてくれ。」
「ああ。」
「幸せになれよ。式が決まったっ連絡してくれ。」
「そうする。」


そしてつくし!
堂々とマンションに泊まる様になった。
週に2度、花沢の私邸に姿を見せている。
松尾にマナー。料理長に類好みの味を教えてもらう為に。

それに時々、母に連れられ買い物巡りをしているらしい。
類しか子供のいない花沢家の母は、早々と娘が出来たとはしゃいでいる様子。

「つくし!次の週末だけど?」
「ごめん類!
お母様に誘われて京都に1泊で行くの。またにして。その変わり明日は・・・」

目覚めたばかりの類。そんな言葉を返されて、ベットの中からつくしを引き寄せた。

「フラストレーション解消してもらう。」
「キャッ!ヤダ類・・・エッチ!」
「ああ。スゴ~クそう言う気分。だから、実行させてもらうよ。」
「もう!類ったら・・・今シャワー浴びて着替え済んだとこ!!」
「バカだな。裸のままで良かったのに!
でも!脱がせるの嫌いじゃない。
良い?次の休みの分もさせてもらうね。」
「エエェ~・・・」

あっと言う間に着替えたばかりのつくしの服が、羽毛布団の中から次々投げ出され、最後の1枚がポトリと落とされた。

 Love  
Love 
1234567891011121314151617181920212223242526272829303132333435

作品作りの励みになりますので、是非「ポチっ」とお願い致します。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
 
関連記事
別窓 | 【完】 Love  | コメント:7 | トラックバック:0
∧top | under∨
<<流星 完結編 みのり | STARLIGHT | 流星 後編 願い事>>

この記事のコメント

必死で読みました~♪
ご両親にも祝福され良かったね(^-^)
類には つくしだけだもんねぇ 2人の仲良し場面大好きです♡
仕事前に幸せ気分をありがとうございます‼
2010-11-04 Thu 09:06 | URL | てるきょん #-[ 内容変更] | top↑
類とつくしのハッピーエンド・・・
祝福したい気持ちでいっぱいです・・

・・が、さみしい・・・・・・

この「Love」、すごく好きなお話でこの先の展開を想像したりしながら更新を楽しみにしています。

何もかもが順調に進みもうすぐ最終回かも・・って感じるだけでとてもさみしくなります

それっくらい好きなお話です

この先の幸せな展開を楽しみにしていますね

2010-11-04 Thu 11:26 | URL | mey #mQop/nM.[ 内容変更] | top↑
love
よかった~
やっぱりつくしは類の傍でずーっと笑っていてほしい。
司VS類の対決が無かったのが少し残念・・・カナ?
最高のフィナーレ期待しています。
2010-11-04 Thu 16:01 | URL | ゆみバーバ #-[ 内容変更] | top↑
て・き・ん様

沢山のコメをありがとうございます。

はい。ラブですね。もっといちゃいちゃ描くのが上手いと良いのでしょうが・・・
頑張りますv-221
2010-11-05 Fri 00:11 | URL | ルナミミ #-[ 内容変更] | top↑
m・y様

大好きと言って頂けて最高です。
はい。間も無く【完】です。惜しまれながらが良いのかも知れません。

また次も待っていますから・・・・
2010-11-05 Fri 00:14 | URL | ルナミミ #-[ 内容変更] | top↑
ゆ・バ・バ様

嬉しいコメですが、ハードル高いな?

VS司ですか?
私、司君の描き方が下手ですが良いでしょうか?
2010-11-05 Fri 00:16 | URL | ルナミミ #-[ 内容変更] | top↑
ゆ・バ・バ様  

コメは嬉しく拝見しました。お気使いされる内容では無いですよ。
コメに親しみを込めて返したつもりですが、返って申し訳ありません。

どんどん、先日の様なコメをお待ちしています。
2010-11-07 Sun 00:57 | URL | ルナミミ #-[ 内容変更] | top↑
∧top | under∨
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| STARLIGHT |