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鎮魂歌  第1章 プロローグ

2010-10-30 Sat 20:18

ご注意ください。

お越し頂きありがとうございます。

お読みになる前に、ご確認させて頂きます。

この作品は、原作を愛する方はご覧にならない事をお勧め致します。

大きく逸脱し、独自性の強い作品となっております。

それでも、ご覧になる事をお選びの場合は最後の「完」に至るまで、少々長い作品と成りますがお付き合い下さる事をお願い致します。
その際に誹謗中傷はお受け致しません。
そう言ったコメントは削除させて頂きます事を前もってお話しさせて頂きます。

尚、事実と異なる内容も含まれるとは思いますが、何とぞご容赦願います。

R指定にするかしないかの部分が微妙ですがあります。しかし、内容的に他の作品のRと異なるとだけ予めお話し致します。

メインサイトにアップしていますが、誤字等がありますのでこちらで修正しながらメインにお越し頂けない方にも読んで頂ける様に更新して参ります。


作品は、追記よりお入り下さい。

【鎮魂歌  第1章 プロローグ】

生は宿り 慈しみ育まれ

そして
人としての生を受け・・・世に舞い降りる

充分満ちるか 満ち無いかは

前世も関わりが有るかも知れないが
後世の生き方の方が左右される

しかし 何処で決められるのか
どれ程 満ちる為に力を入れ様とも
どうにも成らない
生の定めが有るものなのか

尽きぬ涙はどうしたら良いのだろう



牧野つくしとして、間も無く婚約披露パーティーが盛大な規模でとり行われる。

その日まであと、1か月を切っていた。

道明寺司はNYでの仕事を終え、念願の結婚へのカウントダウンが始まった。
その相手のつくしが、大学をこの春卒業するのを待つだけだ。

「マリッジ・ブルー」単にそれだけだろうと、誰もが疑う事無く過ぎる・・・・・日・一日。

しかし、そうでは無かった。

この春、司が日本に戻るまでは自分ですら気付かずにいた奥底の真実。

司に時間の余裕が出来、会える時間が増えた事で、それまでを埋めたいと焦る強引なアプローチ。

今までが、恋人とは名ばかりの付き合いをしていた事の方が異常だったのかも知れない。

恋人なら愛する人を求め、その体を自分一人のモノにしたいと願う方が、ごく自然な事なのかも知れない。

距離と云う障害が有る2人には、僅かな時間が出来たとしても逢瀬をする事など不可能で、その結果まとまった休暇でもなければ会う事すらできない状況にいた。

それで、等々婚約間際の今頃になり、はやる気持ちの為か押さえが効かなくなる想いを愛する人に向け様としている司の行動。

なのに、その相手のつくしは、それで気付いてしまった事があった。

自分の身体に触れて欲しいと手を差し出す先に映し出された人の顔。

月日が変えたのか?
初めからそうなのか?
それは・・・自分でも解らない。でも・・・気付いてしまった。

「牧野、今夜は泊まれないか?」

食事の帰り、車の中で司に尋ねられる。

「ごめん。
明日の朝一に、ブライダルエステが予約されてるんだ!
コンディションが悪いと叱られそうだから。」

「叱る?
お前にそんな態度する奴が居たら、首にして貰ってやる!
誰だ、そいつ?」

言い訳にした言葉が原因で、その相手に迷惑は掛けられないと焦った。

「言葉のあや!
叱られた事は有りません。でも、今日は無理。
ごめん、道明寺。」

「そっか・・・解った。
それじゃあ送るよ!」

「ありがとう」

そんなつくしの潤んだ瞳は艶やかで、沈みがちな声は憂いを帯びる。

司は、なぜか・・・不安な気持ちがある為か、それ以上の無理強いはしようとはしない。つくしへの愛の深さが窺い知れる。しかし、そんな表情のつくしを眼の前にしてしまえば、抑えは当然効かなくなる。

「牧野・・・せめて、お前を抱き締めさせろ!」

つくしの腕を引き寄せ強く抱きしめると、細い首筋を指が伝い顎を上に向けさせ、大きな瞳を食い入る様に見つめた後、司はつくしの唇を塞ぎ熱く深い口付けが交わされた。

つくしが苦しいのか?恥ずかしくてか?司の胸を幾ら押そうとも離さず、むしろその反動で抱き締める強さが増して行く。
何度目かの顔の向きを変えられた隙に、顔を反らして胸にそっと埋めると漸く司は諦めた。
つくしは、肩で呼吸し息が荒い。

「こんなに愛してるのに、まだ・・・抱けないのか?」
「・・・・・ご・ごめん・・・どうみょうじ・・・」
「いや・・・良いんだ!
しょうがねえ!俺が離れていた事情もあるんだ。
ここまで来たんだ!待つしかねえだろ。」

本当は司は聞きたい事が有る。それは、親友・花沢類の存在。

あれ程の容姿とブランド・スタイルを持ちながら、未だに恋人を作らず、つくしの側に見え隠れする存在が、気にならない筈はない。

しかも、自分が日本に居ない間、どんな付き合いをしていたかは、大凡察しが付く。
体の繋がりは無いモノと信じられるが、どうしても疑いたくなる2人の心。まして、つくしに拒まれる上から疑念は深まる。でも・・・・・聞けずにいる。肯定される怖さから。

司は、レストランのVIP専用駐車スペースに停めていた車を出し。つくしのアパートに向かう。
つくしの為に買った一等地に新しく建てられた超が付く高級マンション。どんなに頼んでも入らないつくし。

『結婚前からは嫌なの!囲われ者の存在みたいで。』

それが、拒否する理由だと言っていた。

「囲われ者?」
バカバカしいと苦笑いしたくなる。どんな想いで買い求めたかさえ、自分の気持ちを汲んではくれないのか?司は歯がゆさを噛みしめる。

それでも、募る想いは深さを増す。人間は拒まれると返って執着する気持も加わるらしい。
しかし、悲しいかなその執着は、相手に時として嫌悪の想いを呼び起こす。

拮抗と相乗。今、前者になりつつある行動の行方。

牧野つくしとして、今なすべき事が解らずに苦しんでいた。

気付いた心を封印し、予定通りとされるレールに乗るべきか?パンドラの箱を選ぶべきか?を悩んでいた。

ただ・・・もしも、パンドラを選ぶとしたら、自分一人が決めて出した結論だと理解させなければ、どんな事がその先に有るか知れない。それこそが正に「パンドラの箱」

「花沢類」この人に何かあってはイケない。
その人の気持ちは・・・多分・自分と同じ?
でも、聞いた事は無い。匂わす事なら何度かあった。でも、お互いに押し留め今日まで来た。

恋人がいるのに守り抜いた純潔。

何の為?
誰の為?
自問自答して胸が痛む。気持ちに封印は無理かもしれない。

明後日、急遽婚約パーティー前に親しい仲間だけのお披露目会をしようと道明寺が言いだした。

何か・・・思惑が有りそうで少し怖い。そう想ったのは・・・牧野つくし。
そして言われた。

「その日は、お前が何と言っても・・・一晩離さない!」

それが何を意味する事かは直ぐに解る。
守り抜いた純潔が、解き放たれる事を意味してる。

花沢類は、そのパーティーの前日悩んだ挙句、1か月近く声さえ聞く事を抑えていた人に連絡を入れた。

「牧野」
「花沢類!どうしてたの?
連絡を入れても駄目だし、そっちからは何も無いから心配してた!」
「ごめん。フランスに行ってた。」

「そう!
ねえ聞いた?明日の事。」

「ああ。・・・ねえ牧野、今外に居るんだ。」
「エッ?」
立ち上がり、携帯を手に窓の外に眼を向ける。

「はなざわるい」
湧き上がる熱い想い。会えなかったせいもあり胸を揺する感情。

「今行き・・・・・」
行きます。そう・・・・言おうとした。

上から気付いた事・・・SPの存在。
見張られてる?それとも護衛?

それにしても、今自分が出て行けば花沢類に影響がないかと胸を締め付ける。

「花沢類、今近くに」
「ああ。SPが居るって事?
初めから気付いてるよ。これでも、その人間に守られたりしてる側にいるからね。
司が牧野を守る為に必死なんだろう!その矛先が俺だったりしてね?」

「花沢類」

上と下から携帯を通しての会話。

「明日行くから、牧野に会う為に!」

それだけ言うと、顔は上を見上げたまま携帯を閉じた。見つめ合う2人。
今まで見せた事の無い表情に男を感じた瞬間。

つくしは、なぜか涙が溢れてならない。次から次へと。
そして、意を決し外に飛び出すが、既に花沢類の姿は無く。一人立ち尽くす。



鎮魂歌


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