STARLIGHT

好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

Love 27 逃走

27【逃走】

信じられないシーンを公開した後、つくしは逃げ出す様にその場を離れた。一目散と言う様に。
受付まで数メートル。
どんな風に書類を渡したか解らぬ程、動転した中でKOBA商事の下柳さんに何とか渡した。後ろでどよめきは続いているが、その波が移っていると言う事が、動き出した事を物語る。
「牧野!!」
呼ぶ声に振り返らず、その場を逃れる様にエレベーター前に行った。
「アッ!そっか・・・ここに来る。」
エレベータは6基。しかし、待つ間に来られたら?階段にしよう!そう決めて動こうとしたその時扉が開いた。
「アッ!」
飛び乗る様に中に入る。

漸く安堵する場に身を置けた。

しかし、部署に戻ったつくしを待っていたのは全員の熱い視線。
「な・何なんですか?」
つかさず、側に近付き聞いて来たのは、男女の事には耳を大きくする隅田女子。
「牧野さん!あなた彼氏いるの?」
「エッ!ど・どうしてですか?」
「ロビーでの事。あなたが来る前に先に聞いたから。」
そう聞く態度が、心なしか威圧感を感じる。
「エッ?・・・・・あ・あの・・・」
シドロモドロする中。助け船が入る。
「それ位にしたら?いてもいなくても、隅田さんには支障ないでしょ?」
「それはそうだけど!
でも・・・今うちの社に見えてる道明寺子息がその人だって知っても気にならない?」
「それは!」
「ええ。ならないわ。むしろ、だから言えなかったと理解してあげるべきよ。」
「エッ!山田先輩それは実は?」
「山田さんがそこまで言うならもう聞かないわよ。でも、相手が相手だから言ってるの。」
「隅田先輩。それはですね!」
「職場恋愛だとしても、ここは禁止を唄っていない。まして部外者。それが御曹子でも・そうでなくても、当人の問題。同じ仲間なら助ける位じゃなきゃどうするの?」
「あ・・・あのですね!」
「良いの。牧野さんは黙っていて。」
「はあ・・・でも?」
「解ったわ。見守れば良いんでしょ?助ければ良いんでしょ?」
「ええ。」
女子2人の遣り取りで、つくしに向けられていた視線は解かれた。しかし、すっかり道明寺と恋仲と想われたに違いない。
肩を落とし席に着く。

「牧野君!所で書類は渡したんだろうな?」
いきなりの先制パンチに遭い、報告を忘れていたつくし。
「アッ!は・はい。確かにお渡ししました。報告せずにすみません。」
起立し答えた後、再び席に着く。
「何て日だ?頭が痛くなって来た。」
数分前まで平穏だった。ところが今は、どの部署でも恐らく自分の話しで持ち切りだろう。
「何て事してくれたんだ?あの男!!!
それに、花沢先輩に知れたらどうなる?」ブルっと背筋に冷たいものを感じた。
ともあれ、さっきまでの仕事に戻る為、パソコンに向かい書類整理にかかった。
動揺する気持ちを抱え、さっきよりペースダウンする指先で、何とかこなしたひと仕事。
「もう直ぐ退社時間だ。早くゴングが鳴ります様に!」
懇願する様に心で祈った。
しかし・・・・・

「ここに牧野つくしは居ますでしょうか?」
後ろにSPを従えた「鬼門」が入口に立っていた。


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