STARLIGHT

好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

ロード 26歩 新たなスタートライン

【26歩 新たなスタートライン】

新たな場所での牧野つくしの生活が始まった。
そこは、今迄の部屋とは比べ物にならない豪華な間取りと内容。
部屋数は5LDK。しかもトイレに至っては、マンションで有りながら2箇所ある。1つの寝室にはシャワールーム・パウダールームが完備された部屋もある。キッチンはアイランド式、そして開放的なダイニング。それに繋がるリビングルーム。一体何畳分の広さだ?とつくしは思った。
こんな広い部屋に、花沢類と同じ空間を共有出来るかも解らない中で、親子2人暮らせと言うのか?余りに広過ぎて不安が募った。
そんな想いでいる時だった。

「お姉ちゃん!!」
「進!な・なに?どこにいたの・・・・・仕事は良いの?」
「ああ。大丈夫さ。今日は、休んだ!お姉ちゃんの顔が見たくて。こっそり空き部屋に隠れてたんだ!」
「驚いた。でも、嬉しい!ありがとう。病院で会ったけど、ゆっくり話せなくてガッカリしてたからホント嬉しい。」
「ここなら、俺の寮に近いから何かあれば直ぐ来れるよ!」
「そうなんだ!良かった。里香ちゃん元気?」
「ああ。今日も来たいって行ったけど、もう少し落ち着いてからって話して、我慢させたんだ!」
「進は案外男っぽいんだね?」
「まあね。身近で色々見て育ったから。」
「こらっ!どう言う意味だ?」
「パパに決まってるじゃない!」
「そりゃそうだ!!」
「「「「ワッハッハハハハハッ・・・・・・」」」」
漸く和やかに、明るく大きな笑いで包まれた。すると
「つくし。こっちに来て!」
「う・うん。」
つくしの手を握り、母・千恵子が1つの部屋に入った。
「ママ・・・・・・・これは!・・・・・・」
「そうよ。ここで4人で暮らすの。」
そこには、両親の家財道具が治まっていた。
「でも・・・・・そうしたら・・・・・管理の仕事出来ないじゃない?」
「するわよ!」
「ここから通うの?」
「ううん。ここでするのよ!」
「な・何?」
「ここは、道明寺さんの知り合いのマンションなの。丁度、管理人が辞めたいって希望を出していたらしくて、それを管理会社に口添えして下さって、ここの管理人として仕事を頂ける事になってるの。
「・・・道明寺が?」
「そうよ。道明寺さんに何時かここでご飯食べて貰えると良いわね?類さんの親友として!」
「うん。」


その晩、進も加わり賑やかに夕食を取り、進の部屋も決めてそこで眠りに着いた。
翌日進は『ちょくちょく顔を出すね!俺の部屋もあるって解ったし。里香を今度こそ、連れて来るよ!』そう言い残し、デートの約束の場に笑顔で出掛けて行った。
「久し振りに落ち着いた気持ちの朝を迎えてる気がする。」
「つくし・・・・・」
「勿論・・類の事が有るから、不安は凄く在るけど。・・・・・でも、不思議と胸騒ぎは無いの。穏やかでいられてる。だから、きっとこれ以上の辛い結果は起こらない気がする。」
「うん。ママもそう想う。」
「うん。」
「今日こそ病室に行くのね?」
「うん。行って来る。」
「パパ達も行こうか?」
「ううん。1人で行く。行きたいの!」
「解った。胸を張って行きなさい。パパとママの自慢の娘・牧野つくし。」
「はい。パパ・ママ。」

身軽になった身体で、着られずにいたスーツに袖を通し身を引き締める。
「行って来ます。」
「行ってらっしゃい!今日、確かベビーも退院出来るか決まる日よね?」
「うん。」
「名前も決めてあげなきゃ!」
「言わなかったけど、もう決めて有るの。今日提出して来る。」
「あらイヤダ!教えてよ?」
「ダメ。類が先なの。」
「だって!仕方ないだろ、ママ。」
「ハイハイ。」
「気を付けてな!」
「はい。」

つくしはその朝早々に、我が子に飲んで貰う為に両乳から、出難い母乳を絞り出す様に搾乳し出た母乳を専用パックに入れて準備をしていた。そしてそれは、既にバッグに入れてある。
それと、退院時にNICUの看護師がつくしとベビーの写真をポラロイドカメラで撮ってくれた写真も持っている。
そして・・・・・出生届。
大切な我が子の名前。本当は2人で決めたかった。でも、類を想いながら決めた大切な名前。
『希』・・・希望から一時を取り(のぞみ)にした。
我が子が愛しい人に抱かれ、愛に育まれて成長できます様に!のぞみを託して!
今、万全な用意と溢れる想いで家を後にした。

あの日入る事の出来なかった部屋の前につくしは立っている。

眼の前の扉は、通常の横に引く扉とは異なりドア仕様。大きく開放出来る様に親子扉になって、通常は片側は固定されている。

面会は許可を貰える様に配慮がなされていた。そこから知る事が出来るのは、類の親がつくしの存在を【良い・悪い】は別にして、承知して面会を許可したのだと言う事。
「ヨシッ!!行くよ、希。ママを応援して!!」
「コンコン」
「どうぞ。」
「失礼致します。」
重厚なその部屋の扉を開けた。
広さが大部屋程も有りそうなそこには、応接セットに簡易キッチン。バストイレ・3畳程の畳コーナーが備わっている。ワンルームマンションに見間違えそうな設備だった。
そして・・・病院には思えない電動で有りながら、ウッド仕上げのベッド。そこで安らかな表情で眠る愛しい人。
直ぐ目に止まる。
「牧野つくしさんね?」
「はい。初めてお目に掛かります。改めまして、牧野つくしと申します。この病院で、研修中の医師です。ご挨拶に伺うのが遅くなり、申し訳ありませんでした。」
眼の前には、ソファーに向かい合いに座る2人の女性。
40歳程にしか見えない美しい人。花沢類の母なら年齢が、もう少し上で有る筈だと想いつつ目元や口元・雰囲気を見れば、類の母に違いないと確信した。しかしそこには、類の父はいなかった。その美しい母と身の回りの世話をする役目の者かと想える50歳程の女性が側にいた。
2人の視線がつくしに注がれる。


 ロード 

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