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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

Love 20 テディーベア

【テディーベア】

西門総二郎は、店に入り部屋の前で溜息を吐く。
「何で俺が、こんな嫌な役目をしなきゃなんネェのか?」
独り事を言い、ドアに手を掛けたその時、先にドアが開き中から出てきた相手と数十センチの位置で鉢合わせした。
「つ・司!」
「オウ!総二郎。良い所で会った。さあ、帰るぞ!」
「ん?みんなは?」
「まだまだ、宴たけなわだ。でも、類もあの女も居ねえし、あきらはどっかに女と逃げやがったから、俺も帰る。
しかも、服がこの有り様じゃ、着替えねえと気持ちが悪いじゃねえか!
お前も来い!」
「エッ?あきら、俺が居ない間に消えたのか?」
「ああ。そう言う事だ。
ここは、今迄の分は俺が支払ったから、後は払えって言ってある。」
「そっか!相変わらず、そう言う所は太っ腹だね!」
「金があるやつが払えば良いさ。」
「ん?それは、強ち賛成は出来兼ねるが、司なら良いか?」
「何だそれ?」
「いいや、桁違いの金持ちだからさ!」
「ああ。まあな。
それより、行くぜ!」
「ああ。」
司に伴って、店を後にした。

「直ぐの所に車が来てる筈だ。」
司が言う通り、既に迎えの車も待機していた。
「送るから乗れよ。」
「ああ。」
リムジンに乗り込むと、司が切り出す前に総二郎が先に言う。
「今日はこのまま帰るんだろ?」
「ああ。ん?
総二郎は、物足りなそうだな?」
「アッ・・・イヤ。でも、司はお姉ちゃんが居る店は嫌だろ?」
「ああ。自己満足のケバイ匂いは嗅ぎたくねえ。」
「そう言うだろうと思った。」
「じゃあ、お前だけ降ろそうか?」
「イヤ良い。今夜は大人しく帰るよ。送ってくれ。」
「解った。
西門に行ってくれ!」
運転手に行き先を告げた。そして、その後に総二郎に視線を向ける。
《ウッ!いよいよ言わなきゃなんねえのか?》

「そう言えば、会えたのか?」
「アッ!ああ。」
「そうか!でっ?別れたか・・・あの2人?」
「そ・・・それが・・・」
「なんだ?その歯切れの悪さは?
もしかして、別れなかったとか言うんじゃないだろうな?」
「その・・・もしかしてで!」
「ハア?
あの啖呵で消えて、類に丸めこまれたのか?」
「丸めこまれたかどうだかは知らないけど・・・2人で肩組んで俺の前から消えた。
別れない事を伝えてくれって・・・」
「く・くそ!
面白くねえ!!!俺が・・・この道明寺様が付き合ってやる気になったのに!
類!あいつは、何で諦めねえんだ?」
「司!それは、無理と言うものだろ?
あれしきの事で別れてたら、どの恋人も直ぐ別れなきゃならないって事になる。
まして、あの類が付き合う気になった彼女なら、それこそあれ位では別れないだろ?」
「ウゥ~・・・き・気に食わん。」
凄い形相で、拳を力一杯握りしめる親友の姿に、総二郎は顔を背けたくなった。未だかつて、恋だ愛だにこれ程赤裸々に意思表示する姿を見せた事のない司。
「司!そんなに・・・気に入ったのか?」
恐る恐る尋ねると、ギッとした視線を向けて言う。
「ああ。
今迄、俺にあそこまでハッキリ自分を示した女はいねえ。何だか解んねえが、あの女と付き合ってみたい!そう俺の本能が疼く。」
「でも、類の彼女・・・
そうそう!類が、テディーベアじゃ無いとか何とか言ってたな?」
「ん?な・何?類がそう言ったのか?」
「ああ。」
「クソッ!あの男、まだ根に持ちやがって!!」
「ん?それを聞いて、意味が解るんだ?」
「ああ。俺と類との遠い昔の遣り取りだ。」
「そう!」
総二郎は頸を傾げたが、深く追求するのは止めにした。事が大きくなると困る・・・その想いで!


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