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ロード 14歩 愛しい人の隣り

2010-09-25 Sat 00:00

【14歩 愛しい人の隣り 】

傷心のあの日以来の再会を終えたつくし。
癒えてはいなかった心。
ずっとに決めていた事が有った。
もし・・・逢うならば、それは自分に自信を持てた時と!
今はまだ夢の途中!
漸く光を見つけたばかりで、暗中模索の真っ只中。しかも、周辺が俄かに騒がしく成り掛けている時に、更に台風の眼に成り兼ねないその存在には触れたくは無かった。それが正直な気持ち。
その後姿を見据えた後、止めどない涙が頬を伝う。今迄も辛い時に何故か支える様に側に居てくれていた人が、今もいる事が不思議で幸せに想える。
あいつとの悲しい最後のあの日を迎えた後、その存在は初めて側に無く、頼る術を無くし途方に暮れた事を想い出す。
今・・・確かめる様にその人の胸で泣いた。温かささが全身を包んで行く・・・・・

「牧野、側に居るから!辛い時にいてあげられなかった事、凄く後悔してたけど・・・今はいるから。」
「花沢類・・・・・」
類は泣くつくしを離せずに、胸に抱き続けていた。放したら消えそうな気がして成らないから!
「ありがとう。もう大丈夫だよ!」
「無理しないで良いんだよ?」
「してない・・・きっと花沢類が側に居てくれたから。立ち直りも早いんだよ!」
大きな瞳を潤ませて類を見上げる。類は愛おしさが増すのを感じながら不安も覚える。何故なら、ここに来てライバルが名乗りを挙げて来ている事実があるから。
誰よりもつくしを愛する気持ちは負けない。そして、これまでずっと見守って来た事を自負出来る。
でも、牧野つくしは人を人一倍気遣う。それが指し示す先を狂わせかねない!
「牧野  俺には本音を言ってくれると約束してくれる?」
「うん。花沢類」
返事を聞いても安心出来ないでいる類に気付く事無く
「美江が待ってるかも?行こう。」
さっきまでの修羅場が嘘の様に想えるつくしの表情に、内に秘める強さを感じずにはいられなかった。聞きたかった!『今・・・何を考えているのかと?』でも、聞くことが怖い気もする。
会場に行けば、美江の他に祥一郎がいるのも気掛かりだ。
「牧野?」
「ん?何」
「携帯で聞くのじゃ・・・ダメなの?」
「・・・・・」
直ぐに返事は無く、俯き考え込んでいた。
『俺は牧野に無理を言っているのかも知れない。押し通すべきか?それとも・・・』
その時、声が聞こえて来た。
「つくし~」
つくしと類が声の方に視線を向けると、そこには笑顔で駆けて来る美江がいた。
「美江!どうしたの?」
「ハァハァハァ・・・どうしたも・こうしたも、つくしが消えて、西門さん?だっけ、あのイケメンの先輩がつくしは外にいる筈だって言うから、出てみたら小さく見えるシルエットで『いた!』って思わず駆け出してたよ!何か有ったの?大丈夫つくし・・・」
「うん。何にも無いよ!高校の先輩が偶然参加したんで、話しをしてただけ。もう、帰ったし!」
「そっか!良かった。折角来てくれたのに、嫌な想いしてたらどうしようって想ってたから。
その人は確か?学際の時の」
「アッそうだったね!会った事は、学際で微かにだったね?紹介するよ、高校の先輩の花沢類さん。」
「あ・・・あの・・・ゆ・有名なF4の?」
「うん。」
「始めまして・・・じゃ無さそうだね?花沢類です。君が牧野の親友?」
美恵は真っ赤になりながら
「はい。自分では、そう想ってます。」
「バカ!あたしだって、同じに決まってるでしょ。」
つくしが口を尖らせながら話す横顔を何故か切なく見つめる類に、美江が気付き
「そうそう、つくし!私に声を掛けてくれた男の子が二次会行こうって言ってくれてるんだ!つくしはどうする?花沢さんもご一緒に如何ですか?」
伺う様に類にも声を掛けてくれる美江につくしは
「ううん。初めての参加で眼が回ってるみたい。美江が誘われて嬉しい。行って楽しんで来て。」
「そう。無理には誘わないでおくね。入ると強引に誘われるから、ここで消えたほうが良いよ!
花沢さん、つくしを宜しくお願いします。」
美江は類に頭を下げ、つくしに笑顔をもう一度向けると元の道を再び駆け出して行った。
「美江!ありがとう」

その声に振り返り、手を振るとまた駆け出した。
「あれ?美江ったら、自己紹介し忘れたね?今度して貰おうね!さあ、花沢類帰ろうか?」
「うん。」
それだけ言うとつくしの手を取り、帰る方向に歩き出した。しかしその様子は、明らか普通ではない。機嫌を害しているとしか想えない。しかし、つくしには理解出来ず、只そのままに類を見つめながら付いて行った。
始めから帰りはつくしと連れだって行く事を想定し、アルコールは飲まないと決め車で来ていた。直ぐ近くのパーキングまで、2人は何も言わずに辿り着く。類はドアを開け
「送るよ、乗って。」
漸く言葉を発した類につくしは
「何・・・怒ってるの?」
「怒っていないよ。だから、乗って!」
つくしに告げた先の類の表情は硬く、否定はしていても、そうは想えないつくしは
「言ってくれないなら、あたしは1人で帰る。それでも、言えない?」
すると、それまでの気遣う類とは違い、切なさを汲み取れる顔で言い返した。
「何で、先輩?」
漸く聞くことが出来た内容でも、その意味が解らず、聞き返すといきなり抱き締められた。
「アッ・・・花沢類?」
「親友にも言ってはくれない訳?恋人だとは。」
「そうじゃ・・・・・」
「今夜だから、尚更言って欲しかった。さっきは聞けなかったけど、今はどうしても知りたくなってる。
俺は、牧野にとってどんな存在?」
抱き締めた腕を緩める事無く尋ねた。
「恋人・・・・・って言いたい。でも・・・本気でそう想って良いのか、不安が有るのは事実。」
「何で、ここに来てそう想う訳?言ったじゃない、俺の気持ち。あれだけじゃ不足?」
つくしは堪えていた物を噴出す様に、眼を閉じ再び涙を溢れさせた。
「ごめんなさい。心が砕けそうで、苦しくて・・・」
類は焦る余り、気遣っているつもりが、自分の立場を優先させて、何時の間にかつくしが司と再会した事の重大性を見落としていた。
「ごめ・・ん。俺が焦り過ぎた。牧野は辛い事を絶えてたのに、すまない!」
類の胸の中で、首を振るつくし。
「花沢類の事大好きだから。だから・・・信じて!ただ、不安が消えないせいだけだから・・・」
嗚咽しながら、やっとの様に口にする言葉は重みが有り信じる事が出来る。
「解ったよ。もう良い。帰ろう!牧野」
つくしの頭を撫で、額に口付けをした。
落ち着きを見せた頃、車につくしを促して類も乗り込む。横の愛する人の手を握り深い想いを乗せ類は車を発進させた。


 ロード 次R18

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