STARLIGHT

好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

ロード 10歩 傘

【10歩  傘 】

祥一郎の携帯が鳴る。
「俺・・・店の前に居るから!来て・・・」
「ああ。ありがとう。」
祥一郎は酔ってぼんやりしているしているつくしを支え、後輩の山村に声を掛けた。
「外まで荷物持ってくれないか?」
「は・い。」
幸いそれぞれが無事イベントを終えた感慨の中の為か、興奮して話しに夢中になって気にして見る者は少なかった。それをチャンスとばかりに、つくしを支える祥一郎。荷物を持つ山村と外に出た。そこには、険しい顔の総二郎が車から降りて待ち構えていた。
「山村、弟の総二郎。」
「初めまして、ご面倒お掛けします。こいつ、高校の後輩で妹みたいなもんですから。兄貴と連れて帰ります。ご心配は要りませんから。」
「はい。宜しくお願いします。それにしても、ご兄弟揃って美形ですね!モデルか何かされてます?」
「いえ、していません。」
「山村!こいつ・英徳でF4って『花の4人組』の呼び名が有る位有名人。」
「エッ?4人ですか?って事は、あと3人いるんですか?こんなに美形が?アッ・・・そう言えば、牧野と・・・」
「話しはその辺で、早く牧野連れて行こう!兄貴。」
「ああ。そう言う訳だから、山村があと仕切ってくれる?来れる様なら後で顔を出すから。じゃあ!」
「はい。解りました」
美形の兄弟に、さなぎから蝶に変わったのを観たばかりの牧野。そして、大学生で有りながら、ベンツで迎えに来る弟。首を傾げながら見送った。
「一体あの3人は、何者?」
今まで、自分の事を語らなかった祥一郎。恵まれた家の息子である事は、立ち居振る舞い・身なりで心得てはいたが、どれ程の資産家の息子であるかは謎だった。山村は今、英徳と聞き
「あれ?あの顔、何処かで?」
しかし、思い浮かばず?解らないまま、店に入って行った。

つくしを乗せた総二郎の車は・・・
「兄貴、牧野の家解るのか?」
「ああ、うちのすぐ近くだから。」
「解った。近くまで行ったら、教えろよ!」
車は祥一郎のマンション方面に向かった。
「そう言えば、類には連絡したのか?」
「イヤ。出来る筈無いだろ!類の携帯知る筈がないだろ。」
「そっか!まあ、着いたら一応入れておくよ」
「別に良いんじゃ無いのかな!ハッキリ付き合ってるなら別だけど!」
「兄貴が、今夜酒飲んで無かったら、牧野をどうしてた?」
「彼女が好まない事を、する訳が無いだろ!」
「ホォ~!紳士ですね。まあ、信じましょ!」
後部座席で、静かに寝息を立てているつくし。お湯で割った焼酎とは言っていたが、良く良く聞けば半分以上が焼酎だったらしい。『よく一気に飲めたものだ。』と祥一郎は、その可愛い寝顔を見つめた。
「何で、牧野何だよ・・・兄貴?」
「総・・・・・お前、好きだろ?」
「だ・誰を?」
「しらばっくれても、兄弟には解るんだよ!」
「・・・・・」
「やっぱり!」
「カマ掛けやがったのか?」
「いや。ホントに気付いてたよ。あきらにも言った。」
「ウソだろ?」
「聞いてみろよ。」
「マジかよ?」
「そろそろ、つくしさんのアパートの筈だ?」
「あれ?・・・・・るい?」
「エッ?」
2人は、アパートの前に総二郎に次いで険しい顔を見せる同じく美形の青年を凝視した。
車を停めると、類が近付き中を覗き声を荒げる。
「牧野?どう言う事?総二郎・・・・・祥一郎さん?」
「間違えて、強い酒飲んだらしい。」
「何処で?」
「打ち上げで、俺は兄貴に呼ばれたんだ。」
「そうだよ、何しろ僕も酒を既に飲み始めてたから。」
「飲んでくれて良かった。で無ければ、総二郎は呼ばなかったでしょうから。」
「お生憎様。フェアーで無いのは好まないので、ご心配無く。」
「おいおい!いい加減にしろよ。早く牧野連れて行ってやれよ!」
漸くつくしを類が抱きかかえ、アパートに入って行った。
「僕が、ここで車を見てるから、荷物持って行ってあげてくれるか?」
「解った。パトカーでも来たら、知らせて。」
「うん。」
車を路上駐車したまま祥一郎に頼むと、類の後を追った。類は、つくしを抱いたまま総二郎に
「総二郎、バッグから鍵出して。」
「ああ。解った!・・・・・あ・・あった。」
鍵を開けると、中に入りつくしをベッドに寝かせた。
「ありがとう、総二郎。」
「あれから、牧野と付き合ってるのか?」
「俺はそう想ってるけど、牧野はどうなのかは、まだ良く解らない。」
「そっか。でも、この部屋に来た事有るみたいだな?」
「うん。この前、ここで夕飯食べた。」
「その先は?」
「まだ。」
「フゥ~ン・・・」
「やけに聞くけど、何か気になる訳?」
「アッ・・・・・いや、兄貴と類、火花散っていそうだから、知りたくなったんだ。」
2人が話して居ると、総二郎の携帯が
「ああ。今行く!」
「車?」
「そう。パトロールが線引いて行ったらしい。そう言う訳で、これで行くから後頼む!」
「任せて。じゃあ。」
類の気のせいか、名残惜しそうに総二郎が出て行き、間も無く車のエンジン音と共に走り去って行った。窓越しから確かめる様に見送る。
「・・・ん~んっ・・・・」
つくしが少し苦しげに、呻くのに反応して
「苦しい?・・・・・状況からの事だから、怒らないでよ?」
つくしのブラジャーの後ろホックを外してやると、少し楽そうになったらしく表情が明るくなった。
「それにしても、眼を離した隙が・・・これ?」
類は、溜息を着きながらつくしを見つめている。


つくしは薄明かりの道を歩いていた。少し先に見える入口に向かって!とぼとぼと歩くうち、その場所の入口に辿り着いた。
するとそこには1つでは無く、2つの入口があった事に気付く。
どちらに入ろうか、想いあぐねている。迷いに迷った時、同じ世界の匂いを感じた方へ1歩踏み出そうとした時だった。
「まきの・・牧野・牧野!」
懐かしくて・心地よくて・胸を熱くする声の方に、手を伸ばす。
温かな温もりに包まれ、唇に触れる感触と甘い香りに誘われ、ゆっくり瞼を開けると・・・
眼の前には、類の美しい茶色の瞳がつくしを捉えていた。吐息が1センチ程しか離れてい無い距離で、甘く注がれて来る。体をすっぽりと包まれ、自由はその腕次第。
「る・・・い?」
「眼が覚めた?」
「ここは?」
「牧野の部屋だよ。」
「えっ?だって、打ち上げに?」
「牧野、間違えて人のコップ酒を飲んだみたいだよ!その後、バタンキュー。ここへ連れて来られた訳」
「誰に?」
「言いたくない。」
「先輩?」
「ああ。それに総二郎!」
「西門さん?何で?」
「祥一朗さんが、ビール飲んでたから総二郎を運転させる為に呼んだみたい。」
「類は?今日仕事でしょ?」
「必死に終わらせて、会いに来たら丁度連れて来られた所だった。だから、俺が後は引き受けるって話して、ここまで運んで来たんだ。
ごめん。あんまり苦しそうだから、、ブラのホック外しておいたからね。でも心配しないで、見ても触ってもいないから。本音を言えば、そうしたかったけど!」
「類!これは夢?」
「夢にしたい?なら・・・したい事あるんだけど!」
「現実?」
「ああ。牧野の部屋。安心した?」
「うん。もう少しこのまま居ても良い?」
「良いよ!おやすみ。側にいてあげるから。」
「ありがとう。類・・・・・」
つくしは、夢と現実の狭間の中で、落ち付ける場所で眠りに着いた。
類は、そのままつくしを抱き眠りに就くのを見守る。今この場に要るのが、自分で良かったと改めて想いながら。
隙の有り過ぎる愛しい人は、自分の置かれている状況を少しも解っていない。無防備過ぎる。今夜のつくしを一目見て、益々心配で仕方ない。
「また、変身何とかに出されたんだ?可愛過ぎるよ!そう言えば、今夜の総二郎少し変な気がした。気のせい?」
類はつくしの顔のメイクを拭き取ると
「牧野・・・このまま居たら、狼に俺が変身しそうだから、帰るよ!お休み」
頬にキスを落とし、手紙を残し部屋をを出ると鍵を掛けドアポストに落としアパートを後にした。

その頃、祥一郎は打ち上げに戻った。総二郎も誘い顔を出すと、既に女子は全員解散し、男だけの熱気で更に最高潮に達する勢いに盛り上がった。
2人に次々に勧められるアルコールに、しっかり答える2人。
山村は、美形兄弟に見惚れていた。
「お前、そっちのけでも有るのか?イヤにジロジロ気持ち悪いよ!」
「いや、それは絶対無いです。でも、こんなに綺麗な男子2人兄弟、見た事無いもんで。」
「ば~か!それより飲めよ。」
「はい。そう言えば、牧野どうしました?心配で・・・先輩が付いてるから大丈夫だと思いますけど。」
「お前、牧野に惚れたのか?」
「えっ?・・・いや・・・そう言う訳じゃ・・・・・」
「あいつは止めた方が良いです。山村さん!」
「総二郎さんも好きなんですか?」
「い・・いや。・・って言うか、ライバルが居過ぎるから!しかも、桁外れの奴ばっか!」
「止せ!総。お前飲み過ぎだぞ!車の筈じゃないのか?」
「家の者呼ぶから良いよ!」
「兄貴、正直に言わせて貰うよ、俺どうやら牧野に惚れてるらしい!さっき、類に渡した時に正直ムカついた。だから、兄弟でライバルって事か?」
「先輩、どう言う事ですか?桁外れのライバルって?そう言えば、先輩のご家庭もかなりご立派な気がするんですが?伺った事有りませんでしたね。聞いても良いですか?」
それ程酔っていない祥一郎は、彼らのグダグダ状態での会話に頭が痛かった。
「つくしさん・・・何か起こらないと良いけど。」

総二郎が酔った勢いで口にした、ライバルが多い・桁外れの奴。その言葉が耳から離れない。恐らくそれを意味する人物は?道明寺司だろう。それが知られない事を何故か祈った。

翌朝つくしは、少し重い頭で目覚めた。記憶が曖昧な中、服は昨日のまま。でも、ブラのホックは外されている。化粧もきちんと落とされ、ベッドに眠っていた。テーブルを見ると、紙が置かれているのに気付き、手に取って読む。

『牧野へ

お酒は、まだ飲めない年齢だよ。良く確かめて次からは飲んで!
会いたくて、来てみて良かった。可愛い牧野が見られたから。
また、連絡するね。
鍵は、ドアポストに外から落とすよ。後で見て。
じゃあ!
        類    』

昨夜の類の腕の中は・・・現実?
心なしか、類の香りが体から仄かに漂い、つくしの胸がキュンとなる。

規模の大きなこの年の大学祭も、2日間を大成功の内に幕を降ろした。それぞれのクラブの統率力も高まり、仲間意識が増している様子があちこちで聞かれる。
広報・新聞部はそんな意見を拾い集めたり、イベント情報をまとめ出していた。
祭りから1週間が過ぎた頃「東郷祭・祭りの後で!」新聞が配布された。

それを機に、つくしにスポットライトが当たる事に成ろうとは、その朝までは思いもしないつくしだった・・・

大学祭が幕を閉じ、準備に追われていた学生も、漸く本文の勉強に戻って行った。そして、それがきっかけで恋に目覚める者・落ちる者。結ばれる者。それは様々。
つくしの生活も元に戻り、バイトの日々が続いている。休んだ分を補う様に。
つくしは、その日いつも通りに講義に向かった。教室に入り雰囲気が違う事に気付く。しかし、気にしない様にしていた。まさか自分が渦中だと云う事など想いもしないでいたから。
「牧野さん!英徳だったそうですね?」
「ええ。」
「東郷祭に、F4とかって言うパーフェクト男子が3人も来ていたって本当ですか?」
「エッ?ええ、まあ。」
「牧野さんと親しそうにしてるスゴイ美形の男子が3人もいたって、しかもうちの学校の1番人気の西門先輩も一緒に居たって聞いて!驚いていたら、牧野さんは英徳だったって!!」
「うん。たまたま見に来てる先輩達とバッタリ会って、それで話しした所だった時の事かな?西門先輩は、同じクラブの人だし・・・・・それに、F4の一人の先輩のお兄さんだったから!」
「そうなんだ!何か羨ましい。イケメン揃いだったって!結構みんな言ってるよ。牧野さんも、イベント見た人が驚いてた。スゴイ可愛い子が居たって!新聞見てそれが、牧野さんだったって知って・・・またビックリ!」
「そう?どうも。」
「何で、また今日は何時もの様に、そんなジミにしてるの?もっと磨けば良いのに?」
「アッ・・・うん。いいの。この方が落ち着くし、あたしらしいから。」
「変わってるね。普通、可愛く見せようと必死になるのに。わざと、目立たなくしてるみたい?」
「そ・そうじゃないけど。お金も無いし。服も持ってないから!」
「だって、英徳ってお金持ちの家の子ばかりだって、聞いてるけど?」
「まあね!でも、あたしは高校から入学した普通のサラリーマンの子供。居るよ、そんな子だって!」
「そうなんだ?ごめん、初めて話しをする内容がこんなミーハーな事で!でも牧野さんて、話しをした方が好きになるタイプだね!一見、ガリ勉タイプに見えて、近寄りがたかったから。今度、お昼一緒にしない?」
「うん。ぜひ!」
話しを持ちかけて来たのは、同い年の宮城美幸。
父親は大手薬品会社の重役らしい。入学し一度も話しなどした事も無い同級生だった。
「つくし?」
「ああ、美江!」
「どうした?何か言われたの?」
「ううん。がり勉みたいで声掛けずらかったって!」
「今日配られた新聞見た?」
「ううん、まだ見て無い。今来た所だから。」
「これ!」
美江は机に大学祭の記事が載ってる新聞を開いて見せた。
「ここ、解るでしょ?優勝したつくしの紹介欄」
「あっ?」
そこには、今とは別人の様におしゃれをした、見違える様に綺麗な『牧野つくし』が記されていた。
更に紹介欄には、『英徳高校卒業・有名男子F4と親交有り!』の記事付き。
「ウソでしょ?」
「つくしが、あの有名なF4と知り合いだったとはね?何で教えてくれなかったの?何か訳ありって感じなのかな?」
「うん。ここまで、載ってる以上美江にだけは話さないとね!」
「う・うん。でも、無理しなくて良いよ。聞いても・聞か無くても、私はつくしの友達だから。」
「美江!ありがとう。」
美江に記事の事を聞いて、教室に入る時に感じた違和感を理解した。恐らく好奇心!あの宮城美幸が言った内容をそれぞれが抱いていたのだろう?
それを屈託無く、つくし本人に話しをし掛けた美幸。好感を持った。

それ以来、つくしを見る眼が周囲で変わり始めている事を、少しづつ感じる様になる。見向きもされていなかった男子学生から、時々コンパに誘われた。勿論女子にも!
断り続けていたある日、トイレで耳にした言葉。
「優勝だか何だかして、記事にされて、良い気になってるのか知らないけど、お高いにも程が有るよね!何様のつもりなんだろ?私達とは違うとでも言いたいのかな?美江も可哀相だよ、あちこちに牧野さん連れて来いって言われて、その度に謝り捲くってるらしいよ?彼女も遠慮して出て無いみたいだし!」
つくしは愕然とした。確かに何度か美江に誘われたが『好きじゃないから、断って欲しい!』と返事をしていた。その時、笑顔で『解った。伝えておくネ』そう返事をくれた美江。その裏で、美江がしていた行動にまで考えも及ばせずにいた自分。
知り合ったばかりの頃『遊べずにいた分、1・2年の時位しか暇が無いだろうから、コンパに出るぞ!』と張り切っていたのを知っている。その友人の立場を台無しにしているのが・・・自分だと知りショックだった。しかも、それを微塵も態度に出さない美江!
『あたし・・・何やってんだろ?美江・・・きっと、あのイベントの記事で、あたしの事を表に出したって、責めてるんだろうな?そんな気がする。気にする事じゃ無いのに!自分で断れって言えない優しい子』
つくしは複雑な想いでいる。何故なら類に告げられた言葉や態度で、素直に人前で恋人とは自分から言えない事情が有るから。親の事を話し、理解を得ていない。家柄の問題も!道明寺の二の舞は踏みたくは無い。それらがあるせいで、彼氏が居るから行けないとは言えずにいた。祥一郎の事もスッキリしていない中で、これ以上のゴタゴタは正直キツイ。それでも、美江を想えば顔を立てさせてもあげたい。そんな時だった。
「つくし、きっと嫌がるとは・・・想うんだけど、これでもう誘わないから聞くだけ聞いて?今度、パーティー形式のコンパをするんだけど、一緒に参加出来ないかな?」
「パーティー?」
「うん。人数が膨らんで、だったら参加したい者全部でやろうって話しになったらしいよ?だから、もし途中で嫌なら直ぐに消える事も出来るには出来るらしいから、これならつくしも行けるかなって?」
「良いよ!行こう、美江。」
「ほ・ほんと?良いの?」
「うん。その代わり、メイクと服をお願いしても良いかな?」
「良いよ!勿論。嬉しい、ありがとう!先輩に話して来るね。今週の金曜日・6時。だから、その前に4時に家に来て!」
「うん。」
弾む様な声に態度で、教室から飛び出して行った。
『花沢類に知れたら、怒るだろうな?』
類の顔が眼に浮かんだ。それでも、あの友人の様子を見れば受けた事に後悔は無い。
『これで良かったんだ!』
言い聞かせた。その晩、類から電話が入った。
「今度、何時会える?週末に会えない?金曜日とかは?」
何て鼻が利くのだろう?探りを入れられている気になるタイミング。
「ごめん。その日・・・バ・バイト!」
「良いよ。何時に終わる?迎えに行こうか?」
「あ・・・ああ・!その後、美江の・・美江の家に行く約束してる・んだ。」
「そう。じゃあ仕方ないね。ねえ、牧野。」
「ん?な・なに?」
「何か有った?それとも、隠してる事無い?」
「な・ないよ!!有る訳ないじゃ無い。」
「だったら良いけど。直ぐにでも会いたいのに、何時会えるの?今からでも行こうか?まだ9時だし・・・」
「花沢類?何か、変わったね?前はそんな感じじゃ無かった。」
「誰が変えた?」
「あたしって言いたい?」
「他に誰が居る?」
「解った。どこで会う?」
「俺がそこへ行くよ。」
「ここへ?」
「ダメ?」
「そう言う訳じゃないけど、明日講義が朝から入ってるから・・・」
「早く帰れって言いたい?」
「何か、怒ってる?」
「そう言う訳じゃないけど、何だか隠し事有るみたいだから。」
「解った。待ってるから、ここに来て!それで機嫌直る?」
「少し!」
「少しって?あと・・・どうしたら良いの?」
「行ったら話す。」
「うん。」
その遣り取りで、水曜の今夜9時、パーティーの2日前に急遽類と会う事になった。
既に風呂に入りパジャマでいたつくし。急いで着替えて類を待つ。類は想っていた以上に早く到着した。
「どうぞ!」
「良い匂いがする。お風呂に入った?」
「あっ・・・う・うん。べ・べ別に意味は無いから。誤解しないで!」
「誤解?何の誤解だろ、こんな事?」
つくしを引き寄せ、有無も言わせずキスをする類。驚くつくしに、中々離そうとしない類。
漸く離すと、つくしの顔をじっと見つめ言った。
「大学の新聞見たよ!俺だけじゃ無く、あきらも総二郎も!きっと英徳の中でも見てる奴多いと想う。この分だと、司にも牧野の事が知れるのは時間の問題だ。」
「関係・・・無いよ!道明寺はあたしの事、見捨てたんだから。それで、別れたんだし」
「どう言う事?そう、何時か聞いてみたいと想っていたんだ。司との事。何であいつが、牧野を手放したのかを。聞いても良い?」
「うん、そうだね。聞いて貰おうかな。まずは、座ってくれる?」
つくしは見上げた視線の先の瞳に覚悟を込めて返事をする。最悪の場合、同じ結果になっても誰のせいでも無いと言い聞かせながら・・・・・・




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