FC2ブログ
好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

スポンサーサイト

-------- -- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

【聖バレンタインディー】

2010-09-19 Sun 15:46

メインブログより

【聖バレンタインディー】

仕事帰りに買い物に行く。大切な日の手作り品を作る為!
職場から地下鉄で渋谷に向かう。手作り品を作るのに何でもそろう大型店舗。今週末に控えた聖なる日の準備の為、既に若いOLや学生で一杯だった。
「スゴイなぁ~!!考える事は、一緒なんだよね。」
エスカレーターを降りて、全部が見渡せる隅から見渡しながら感嘆の声が出た。
ここの店舗でなら、桜餅や道明寺(和菓子)に使う桜の葉も真空パックで売っている。バイト先の団子屋は和菓子屋だから、和菓子の《道明寺》と言う名前の桜餅がある事は知っていた。
あの頃、その名と同じ付き合いのあいつの為、あたしは手作りで作って見ようかと想った事がある。そこで、さり気無く聞いてみた。餡子は食べられるか?と。でも答えは想像通り。
「あんな、あまったるいもんなんか、食えるかよ!」
それで作る事を止めた。

この売り場に来るのは、この時期恒例。ここ2年は、義理チョコに付いては、今付き合っている人には内緒。
何しろ本命チョコの相手が『絶対に・・自分1人にして!!』と我儘を言うせいだ。
でも、周囲が義理チョコを渡すのに、自分1人が渡さないのでは、些か居心地が悪い。

2年前がそうだった。
就職したての職場で、みんなが小さなラッピングのチョコを昼休みに渡していた。飛び交うお礼や歓喜の声。
それもそうだ!彼女もいない男子なら、義理でも何でも手に入れば嬉しいに決まっている。それで始まる付き合いもあるだろうし、そこから、スムーズな仕事環境になる事もあるだろう。なのに、あたし1人が蚊帳の外の様な状態。自分の中で、気不味い想いがしたのを覚えている。
そこで去年は、こっそり10数個ほどの既成チョコを義理チョコとして買った。そしてその時、驚いた!
1個が500円近くする!!安くても300円台。義理でも5000円を優に超える金額になった事。
手作りでも費用は掛かるが、本命チョコを作る以上、既成の物より幾らか安くは作れる。
そこで、今年は全部まとめて手作りに決めた。
本命チョコと去年の数の他に幾らか大目に作る事を考えても、費用は去年の義理チョコに費やした費用で賄えた。
最後にラッピングの準備を買い込みデパートを後にした。

14日までに作り上げる手作りチョコ。
義理チョコは、何とか作り上げた。後は本命チョコだけだ。

甘くないアルコールを飲みながら口に入れて美味しいチョコ。トリュフが良い!!コアントローを効かせれば、大人にピッタリの味になる。そう決めて作った自信作。あとは、サプライズを仕掛けるだけ。
それは、自分でも考え抜いた内容。一世一代の度胸試しの様なもの!
それが出来るのも、本命の人が独り暮らしを始めてくれたお陰。

その人は
『帰る時間がまちまちだし、その度に使用人が気を使うのは心苦しい。この際、少しの間独りで暮らしてみたい。』
そう言ったらしい。無理やりな良い訳。
起きなくて良いからと、言えば済むだけの事なのに!
だから、あたしは想わず
『それで、こんな億ション住めるのが、意味分かんない。』
と・・言葉を発していた。それは確かに正直な気持ちだから。
幾ら自分の会社所有だと言っても限度がある。高々20歳を少し過ぎた位の若造が住める内容では無い。
でも、日本で知らない人の無い企業の御曹子なら仕方がないのかも知れない。と最後にはいつもの如く納得して!

さて、あたしの14日のサプライズ。
部屋の鍵を預かっている利点を生かし行動する。

会う約束の14日。夕方に連絡を入れる。
『ごめん!急な仕事で、今夜は無理かも?』
『何で?今夜が何の日か知ってる?』
『聖バレンタインデー!でしょ!!』
『俺に渡さなくても良いの?』
『良いも悪いも、仕方ないよ!子供じゃないでしょ!それに何れは企業のトップがそんな事言って良いの?』
『それこそ、良いも悪いも無いよ!!俺にとって、大切な日だから仕方ない。』
『幾ら言っても、そう言う訳だから!じゃあね。今度渡す。』
最後には、意地になり軌道修正しないまま少しばかり喧嘩腰で電話を切った。そうしたくは無かったのに!
でも、サプライズで謝る事を想い描き、カギを手に目的地に向かう。
そこは、マンション!
溜息が出まくりの億の価値の場所。
そこに入るや否や、手際良く料理を作り始める。2人分のディナーが完成。早速ランチョンマットやグラスにソーサーをダイニングテーブルに並べた。スープやメインデッシュは、直ぐに温めれば良いだけに調理して!
そして、最後に自信作のチョコを見えない様に椅子の下に置いた。
時刻は8時。
つくしはこの日『気分が悪い』と仮病を使い、休んだ事も無い職場で初めて早退をした。心苦しかったが、独り暮らしを始めたその人に、どうしてもしてみたかったサプライズ。

ところが、予想とは反して帰る気配がないまま時間だけが過ぎて行く。
それならと、長期戦を覚悟してソファーに腰掛け、バッグから通勤で読んでいる小説を取り出し読み始めた。
不思議なもので、電車では眠くならないのに部屋で読むと瞼が重くなる。何時しか閉じていた大きな瞳。
夢の中で、甘い香りに包まれている自分。ふわりと身体が軽く、まるで雲の上にでも居る様な心地良さ。すると何時しか身が軽くなり解放された感覚に包まれていた。
「牧野!起きて。牧野!」
「ん?・・・はな・・ザワ・・類!!」
「これってどう言う事?」
寝起きの上に、予想だにしない展開に開いた口が塞がらないまま、尋ねる人をぼやける中で瞬きしきりで凝視した。
その上、気が付いたもうひとつ重大な事実。
「どう言う事って・・・こっちが聞きたい!!何で、2人裸でここにいる訳?」
「サプライズ!」
「うっそ~!!!」
「したかったんでしょ?俺にサプライズ!だから、休んだ事も無い仕事を仮病までして早退したんじゃないの?」
「そ・それは・・・・・」
「可愛い事するね!でも、最後が大事なのに詰めが甘いよ。だから、俺が最後は詰めさせて貰った。」
「エッ!でも、これは無いでしょ?花沢類ったらぁ~!!食事しようよ。」
「するけど、大事な愛の告白聞いて無い。」
「アッ!ごめん。あるよ。自信作。持って来るからね!」
ベッドから逃げようとするつくしをイタズラな瞳は、身体ごと捉えると耳元で囁いた。
「知ってる!だから持って来てある。サイドテーブルを見て。」
「ん?」
既に食べた形跡ありのつくしのチョコレート。
「何時の間に?」
「隠したつもりなの?あそこに置いて、俺が解らない訳ないよ。
でも、牧野には悪いけど今年のは、味が今一つ!」
「うっ・うっそ~!!かなり自信があったのに!!!」
「だったら、自分で食べてごらんよ。」
「うん。そうする。」
サイドテーブルから類がひとつ手に取りつくしの口に入れると、大きくて一口では入り切れずにいたつくしに、半分外に出ているチョコに類が噛り付く。
結果キスをし合う形になった類とつくし。
半分になってするりと口にチョコが入り込み、味わうつくしは呆れて類を見つめる。
いつでも最後は、してやったりと微笑むのは天使なのだと溜息が洩れた。
しかも
「ごめん!牧野のチョコが一番おいしい!」
意味解らない言葉を加えられて!

ディナーを食べる前に、つくしが堪能されたのは言うまでもない。

Fin

作品作りの励みになりますので、是非「ポチっ」とお願い致します。
にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
  

別窓 | 聖バレンタインディー | コメント:1 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
<<問わず語り 1話 花沢類  | STARLIGHT | ロード 3歩 真心と失意>>
コメント

★ はじめまして

ルナミミ様、はじめまして蒼月と申します。
花男の類つくが大好きで二次サイトを探していた所、ルナミミ様のサイトに辿り着きました。

お話を是非読ませて頂きたいのでPASSを申請させてください。



  1、名前     蒼月
  
2、アドレス   blue_moonstone_6104@docomo.ne.jp
 
 3、パス      メインサイト希望とオリジナルの両方のPASSを希望
           

  4、お読みになるのは、何時になりますか?
  夜、7時以降

  5、初回のご連絡は頂けますか?
必ず連絡致します。

  6、以上をご理解頂けましたでしょうか?

理解致しました。
どうぞ宜しくお願い致します。

                       蒼月

2010-11-17 Wed 16:03 URL | 蒼月 #-[ 内容変更]
∧top | under∨
コメントの投稿

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
∧top | under∨
| STARLIGHT |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。