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Love 14 勘違い

2010-09-17 Fri 00:00

【勘違い】

つくしは山田から行き先のメモを渡された。
合コンの場所は、銀座の松屋デパートの裏手にあるパブ。
場所柄のせいか、道行く人もオシャレな人ばかり。
「貰った服を着て来て正解だった。あたし1人浮きまくる所だった。」
関係ないと云えども、そんな女性に視線を向けては独り事を言っていた。

この所の忙しさで、細い体は更に細さに磨きが掛かる。だから、服も貰えた。働き出して、収入がバイトとは異なり増えたのは確かな事。でも、まだまだ新人。しかも残業がそれ程無い部署では、まだまだ余裕があるとは言い切れない。
嗜好品にまで、贅沢はしなでいるのが現状。

「靴が少し合わない位、夜なら解らないから良いよね。」
貰い物の紺地に小花柄の長袖ワンピースで向かっていたつくし。山田が髪とメイクを直してくれた。確かに鏡で見た時、それだけの事で見違える姿になったのは自分でも解った。
自分に向けられているのか?気のせいか?これまで、感じた事のない男性の視線を何度か感じ、悪い気はしないと独り笑みが零れた。

「アッ!ここだ。」
シャルダン。それが店の名前。
今回の事がなければ、絶対に入る事はないだろうと想う大人の雰囲気の場所。黒とグレーのコントラストが、高級感を漂わせている様に想えた。フランスを紹介する雑誌に出て来そうな洒落た丸みを帯びたオーニングが、実用的では無くデザインとして付けられている様だった。

「スゴっ!山田先輩が、参加費とタクシーだいって1万円くれたけど、確かに高そうだ。
でも・・・No.1?その後に書いてある。良いのかな?でも、松屋裏ってあるし!時間に少し遅れてもいるから、取り敢えず入ろう。」
恐る恐るドアを開けて中に覗く様に入ったつくし。すると、スタッフと言うのか?ギャルソンと言うのか?その言いは解らないが、白のシャツに黒の蝶ネクタイ、長めの黒い前掛け姿の20代のイケメンが直ぐに声を掛けて来た。
「お1人様でしょうか?」
「あ・あの・・・高橋さんて言う方で、予約したグループ何ですけど!」
メモに書かれてある幹事の名前をその人に伝えた。
「はい。少々お待ち下さい。」
予約表に目を通し、つくしの元に来たそのスタッフが言う。
「はい。高橋様ですね。承っております。こちらにどうぞ。」
「はい!」
安堵の溜息を吐き、その後に続いた。

入り口から店の全体が、薄位くムーディーな趣きがある。BGMはスローな曲が流れスポットライトの様に点在する他、テーブル席はオイルランプ風が置かれ、カップルが身を乗り出して会話している横を通り抜けた。
そして、案内されたのは個室。明るさも変わらない。
明けた瞬間の事は、恥ずかしさが先に立ち俯いてしまった。
「では、私はこれで。」
案内人は退席し、俯きがちのつくしが、顔を上げる前に更に頭を下げた。
「遅くなりまして、申し訳ありません。牧野と言います。」
合コンに初めて参加のつくし。しかも遅れて、代理参加。ハンデあり過ぎでパ二クリ、来て早々名乗っていた。

「牧野さん?」
ざわつくソファーのメンバー。それでも、1人が言い放つ。
「誰かが、声掛けたんじゃない?」
「うん。それに可愛いし、参加受理しよう。まだ、全員揃ってないとこだし!」
つくしは、少し意味不明な気がしては居たが、頸を傾げはしたが、女性もいるその場に安心して仲間に加わっていた。
立ったままで、不安そうなつくしをエスコートしたのは、長身の青年。ハッキリ言ってこの時点では顔は全く見られない。
「牧野さん!だったよね?」
「はい。」
「ここにどうぞ!」
「大学は何処?」
「T大です。」
「エッ!俺と同じ。俺は去年卒。君は・・・その様子だとこの春?」
「はい。」
「そっか!それで、ここに居るのか?なんかアレ?って気がしない訳じゃ無かったけど、やっとスッキリした。

つくしが、言葉を言い掛けた時。その青年に他の仲間が声を掛けた。それは、つくし用に飲み物を運んできてくれた所だった。
「はい。これ飲んで!他が良いなら、何でも注文するから言って。」
「はい。ありがとうございます。」
「カンパイは、まだ全員揃わないからもう少し待って!
アッ!お腹空いて無い?
待ってて、取ってあげる。」
つくしは、目が慣れて来たそこで、隅田先輩の姿を探していた。しかし、何処にも見当たらない。
それに、何となく雰囲気が先輩の年齢層や山田が参加した時を想定すると、似つかわしくない気がして来た。
そう!若過ぎる。

エスコートしてくれた青年は、自ら1歳年上と言っていた。それぞれ会話する人を、目を皿の様に見たが、その見解は覆せない。
「あたし・・・凄いトンチンカンしたのかも!」
バレないうちに帰るべきか?正直に言うべきか?
ホトホト迷い、口を付けて居ない飲み物や食べ物。2000円も置けば許してくれるだろう!そう決心し、グラス下のコースターの更に下に忍ばせ、椅子から立ち上がろうとした。

するとその時、再びドアが開き最後の仲間が姿を現した。
「遅れて悪かった!」
「悪い悪い!」
「さあ・・・喉がカラカラだ。飲むぞ!」
「遅れて、ごめん。」
口々に詫びの言葉と共に見せたその姿。
立ち上がったつくしと4人が正面に向き合う形になっていた・・・・・

「牧野!」
「花沢先輩!」



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