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Love 9 スマートな誘い

2010-09-12 Sun 00:00

類&つくし

9.【スマートな誘い】

類に手を引かれ行き着いた先は、つくしには縁のないレディースファッションブテックの店先。入ろうとする類に歩くのを止めて尋ねた。
「な・なんですか?」
「就職祝。」
「エッ?」
「卒業なら、行く会社も決まっているんでしょ?」
「はい。まあ。」
「そこで、これからきっと、何かのパーティーでもあったり、年頃の友人の結婚式にも招かれるだろうから、ここで会ったのが縁!
セレブの先輩が、今夜も兼ねてプレゼントしよう。」
平然と言いのけ、店内につくしの手を引き入って行こうとする類に、驚きが隠せないつくしはもう一度聞き返す。

「な・何言ってるんですか?
ロクに会話もした事のない様な先輩後輩同士で。後輩なんて名ばかりのあたしなのに?
ヤッパリ変です!!
お金があり過ぎて、使い道に困るのは解りますけど、あたしこう云うの慣れてませんから。」

「じゃあ、今夜俺が前納までした食事には付き合えない?」
「今から他に変えられませんか?」
「当日キャンセルは、払込金は返って来ない位の事は知っているでしょ?
それとも、高かったそれをどうしても棒に振らせたい?」
そこまで言われて、幾らかも解らない金額の事でもあり、断るに断り切れず渋々頷く事にしたつくし。
「良いのかな?
初めて知り合えた様な先輩に、何から何までして貰って。正直、あたしのこれまでには有り得ない事ばかりなんです。」
必死に見上げて訴えるつくし。大きな瞳をマジマジと見降ろしながら、天使の様な笑顔を向けて類が言う。
「有り得ないなら、有りにすればいい。それに、同じ高校の1年違いの間柄。見も知らぬ相手でも無い。
使い道に困ると知っているなら、助けてくれたら良い。ただそれだけの事。
どう?
何か他にある?」
「いいえ。降参しました。先輩のおっしゃる通りです。
有り難く頂きます。」
「怒ってる?」
「いいえ。でも、敵わないなって!」
「そう!嬉しい。俺は覇者だね。じゃあ行こう。」
「ハァ~」
何を言おうと効き目のない事に溜息を付き、店内に引かれる様に入った。すると、一斉に2人に視線が注がれる。
当然の様に女性スタッフは、性別で言うならつくしに近付く筈だが、外見の良さが惹き付ける誘因になり、類に声を掛けて来た。
『何かお探しですか?』
『ええ。彼女に合うドレスを見せて下さい。』
『はい。可愛い方ですね?』
『ありがとうございます。恋人を褒めて頂くと嬉しいものですね。』
『アラ!恋人?それは残念。私がなりたいと想いましたのに。』
『それはどうも。光栄ですが、彼女には俺の方がぞっこんなので!』

つくしも就職を目指すのに有利と聞いて英語は勉強したし、解るつもりでいた。しかし、オーストラリアに来てから、同い年の裕子が流暢にタクシードライバーと会話するのを目の当たりにした時驚いた。ゆっくりなら解るが早いと所々解釈不能になる。ここでも同じ。何か探しているのか聞いているのは直ぐに解った。類が自分に合う物を聞いてくれているのも解った。しかし、その先が早くなり聞き取れないし理解出来ない。時折店員が自分に視線を向けるから、それに関係している事だけは理解出来た。

『あたし・・・水色が好きです。』
色の事も話しているに違いないと、つくしは笑顔を見せてその言葉を英語で言った。
「英語出来るの?」
キョロキョロ店の中を見廻して、歩き出していたつくしが会話に加わった事で類が聞いた。つくしは類に視線を合わせ、首を振りながら言う。
「出来ると言える程は、話せませんし聞き取れません。実際に先輩の今の会話は、早過ぎて解りませんでした。」
類は、ドキリとした想いが安堵に変わった。満更嘘では無い内容を知られてしまったのかと焦る自分が居た。
「そうなんだ。でも、ゆっくりなら解るって事でしょ?」
「はい。・・・でも、自信無くなりつつあります。」
「同じ国に居る者通しなら教えてあげられるのにね?」
「それも有り得ない事ですが、実際にそうなら最高です。」
「じゃあ・・・約束。
再会でもしたら、俺は君の英語の先生。いいね?」
「はい。先生。」
つくしは単純にもう会う事はないと決め込み、安易に約束を交わした。
店員は、つくしと同様に2人の会話は解らない。言葉の意味より雰囲気で、類の言葉を理解し納得した。


数着試着して、いいと言うのに2着のドレスを購入した。それに合わせて靴にバッグ。
ワーワー言いながら、ブテックを後にした2人。既にあと少しで予約の時間。
「先輩は服・・・どうするんですか?」
「君のホテルに預けてある。さあ行こう。」
何から何までスマートな行動につくしは些か溜息が洩れた。
「出来る人は、何もかもがソツなくこなせるんですね?」
「ん?何か言った?」
「いいえ。何でも有りません。」

つくしは部屋に行きドレスに着替えて、2人はラウンジで待ち合わせる事にした。
外は、昼の明るさから胸トキメク宵の訪れが近付いていた・・・・・

8 Love 10 


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