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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

Love 7 海水浴

7【海水浴】

真夏の照りつける日差しの季節は過ぎているこの時期。

それでも、まだ泳ぐことは出来る。ビーチサイドには、日焼け目的やビーチスポーツを楽しもうと集まる若者や家族連れはたくさんいる。けれど、最盛期の頃よりは遥かに海水に浸る姿は少ない。

「まだ、こんなに夏を惜しむ人がいてよかった。それに、なにより泳げる時期で!」
「ああ。あとひと月?イヤ、半月遅ければ、ここでは泳ぐ姿よりサーファーがメインになるかな?」
「日本と逆なんですよね?」
「うん。」
「でも、今は泳げるんだ。楽しもう!」
「はい。」
「オイル、塗ろうか?」
バッグからクリームチューブを取り出すところを見かけた類は、つくしに言った。
「あっ・・・い・いいです。Tシャツ着たままでいるつもりです。足は自分で塗れますから!」
「Tシャツ脱がないの?」
「ええ。寒いかなって?」
「うん。そうだね。暑くなれば、その時脱いだらいいさ。」
「はい。」
「でも、俺は脱ぐから、すまないが背中にクリーム頼めるかい。はい、これ!」
つくしの手に、持参したチューブを渡した類。
「はい。」
つくしは、ドキドキしながら類の背中に日焼け止めを塗った。その肌が、男性とは想えないくらいに綺麗な肌で、傷一つない背中が眩しく思えた。

「ありがとう!」
「はい。」

「行こうか?」
「はい。」
類はチェアーから立ち上がると、つくしの手を取り水際に歩き出す。次第に駆け出し、波打つ海水に足元からゆっくりつくしの顔を見ながら入り出す。
「ウッ!冷たいっ!」
「フゥ~・・・最初はやっぱり冷たいね?」
「は・はい!」
「でも、こうしたら少しはいいかも?」
「エッ?アッ・・!」

類は胸元まで海水に浸かり、笑顔を向けながらつくしを引き寄せ抱きしめて言う。
「ほら、これなら少し温かい!」
「エッ!・・・で・でも」
身長差のある2人。類に胸元でも、つくしには頸まで浸かる深さ。
「だんだん深くなるし、この方が安心。」

つくしは、思う以上に大胆な行動の類に戸惑いつつも、外国生活の多い子息には、当たり前の行動なのだろうと、たかぶる気持ちを抑えながらその胸の中で身体と一緒に心も波に揺れる。
類は、こんなにも自分から大胆に行動したことがこれまでない。なのに、そうしてしまう自分を抑えられない。

互いの思いの中で、見つめ合ったその時。
大波に2人はのまれて、頭からズブ濡れになり、その濡れたことで笑い合う。
「少し泳ごうか?」
「はい。」

その後、海から上がりチェアーに身体を温めに戻ると、類が思いついたようにつくしに言った。
「ちょと待ってて!」
そう言い立ち上がり、近くにいたビーチボーイにコーラとフランクフルトを注文。
5分程で運ばれて来た受け渡しに、類はチップを弾んだらしく!ビーチボーイは、いつでもどうぞ!そう言って笑顔で去って行った。
「花沢先輩は、何をするのもスマートですね!」
「そんなことはないよ。」
「ううん。同じことを他の人がしたら、きっとキザに見えたりイヤミに見えたりしそうです。でも、先輩は微塵もそうは思えない。スゴイな!」
「ほめすぎ。良い気になるから、もうそれくらいにして!」
「クスッ。先輩でも照れるんですね?」
「オイ!からかうなよ。」
「エへっ。すみません。」
「どれくらいぶりだろう?」
「どうしました?」
「こんなに、リラックス出来て、心地いい休日。」
類は横になりながら、パラソルで覆われている空を大きく瞳を見開き、右腕を額に乗せながらしみじみ言う。

つくしは半身を起したまま、受け取ったコーラを持ちながら類を見つめた。
「偶然の再会で、こんなに幸せな時間が得られて、あたし・・・やっぱり旅行に来てよかったです。」
「ん?」
類が身をひるがえし、つくしに熱い眼差しを向ける。
「知ってる?偶然は必然なんだ。」
「エッ?」
その先は、何も触れずに類もコーラを飲み出していた。

6・Love・8

Love 
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