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Love 3 手助け

2010-07-18 Sun 00:00

【手助け】

「どうしたの?何かあった?」
つくしを見つめ立ちつくす裕子。

小さな声でポツリポツリ言う。
「仕事があるって!
それが終えないと・・・会えないって・・・そう言うの。」
この旅で出会ったばかりの裕子。
なのに数年前からの知り合いにさえ思える裕子が、目の前で切なそうに涙をこらえている。
「会社はどこ?」
「エッ?」
「場所・・・知ってるの?」
「ええ。住所なら。」
「行こう!・・・そこに。
そして、言う通り終わるまで待ってやればいい。
日本から来てくれた彼女に、そんなこと言う男にあたしが意見してあげる。」
「つくしさん・・・いいの?
私の為に大切な時間・・・割いても?」
「うん。予定ないから。気にしなくていいよ。」
「ありがとう。ありがとう!!」

2人はバイキングを済ませ、支度を整え10時過ぎにホテルを出た。

裕子の地図と手帳を頼りに恋人の勤務先に行く為タクシーに乗り込んだ。裕子は、運転手に地図を見せると流暢な英語で説明をする。

「英語・・・ほんとに上手い!」
「専攻だから。」
観光で2人の時はあったが、語学が必要な場面にはたまたまお互い居合わせなかったせいで初めてその域を知った。

2人の乗ったタクシーは郊外に向かう。オーストラリアは日本と季節が逆。今は夏から秋。そして、ゴールドコーストの気温は、まだ27℃はある。
恋人に会う為に用意したワンピースを着た裕子とショートパンツにカットソーのカジュアルなスタイルのつくし。
目的地の会社に到着した。
目の前にそびえ立つという表現が相応しいビルを見上げる2人。周囲にも同様の建物があるがその中でも群を抜く。
「すごく大きいね!」
「ええ。思っていた以上に大きな会社だった。ど・どうしよう?・・・行けない!」
「何言ってるの?ここまで来たんだよ。行かなくちゃ。
さあ!行くよ。」
裕子の手を握り歩き出し、エントランスに向かった。かろうじて広い1階スペースには踏み入れられたが、そこから先へは案内を通さなくては進めないらしい。
そこには、グローバルな環境がフルに表れていた。歩きながらの会話に飛び交う様々な言語。髪の色や瞳の色。つくしは場違いな支度を後悔した。

つくしに背中を押され、深呼吸をして案内の女性の元に裕子が向かう。
少し離れた場所で見守るつくし。

安堵の表情で、そこからつくしに向きを変え歩いて来る裕子。
「今、ここに来てくれるって。」
「よかったね!怒ってなかった?」
「何だか驚いてたみたい。まさかここまで来るとは思ってなかったみたい。でも、嫌そうな口調じゃなかった。」
「そう。ならよかった。少し心配だった。これ程大きな所だとは思ってなかったから。」
「うん。正直・・・私も。」

1階のスペースの中に寛げるスペースがあるので、そこに居て欲しいと言われた裕子。2人はそこに進んだ。
簡単な商談も出来るスペースなのか、スタッフが来客に応対している。

日本人2人が現れると笑顔でテーブルにコーヒーを差し出してくれた。
「どうぞ!」
「ありがとうございます。」
どう見ても日本人ではないその人が上手い日本語で言葉をかけた。

「これって・・・サービス?」
「うん。聞かれずに差し出されたものね。」
「うん。」
落ち着かない中で、そのコーヒーを飲み始めていた。
席は裕子に相手が来たことが直ぐ解る正面に着かせた。
数分後、その裕子の顔が紅潮し、視線は先に向き、スッと立ち上がったことで登場を確信したつくし。

「よかったね!」
言いながらもう一人の人物に息を飲む。
「花沢さん?」
「牧野さん?」

恋人同士の感動的な出会いと、それに重なる様につくしと類の再会が、思いもしない形で起こった。
正直な所、つくしは裕子がどんな再会をしたのか見ていない。何しろ、その恋人と肩を並べ現れた青年と目と目が合い、自分達2人の状況になってしまったのだから!

「・・・さん?お知り合い?」
名前を呼ばれたのに気付かないところだった。
「アッ!・・・う・うん。高校の・・・先輩。」

「君達!一緒に旅行に来たの?」
類が尋ねた。
「ん・・・いいえ。ツアーで知り合った関係です。」
つくしが、緊張しまくりながらも・・・どうにか答えた。
「敦君達は?」
今度は裕子が恋人に尋ねる。
「彼は、同期の花沢。」
「花沢です。恋人が尋ねて来てるとは知らなかったので、時田に甘えて付き合わせてしまいました。
すみません。ひと言お詫びが言いたくて一緒に来ました。
でも、まさか自分も知り合いにここで会えるとは思っていなかったので嬉しいです。」
つくしに視線をチラつかせながら、詫びの言葉を言った。
「違うよ。花沢の仕事量が半端じゃないから手伝いたかったんだ。でも、裕子にすまないとは気になってはいたけど。
明日にでも、目一杯埋め合わせしようとは思ってたんだ。
ごめんよ!」
「ううん。でも、そうなら電話でそう言ってくれれば良いのに!少し悲しかった。」
「時田さん?でしたっけ?これからは、ハッキリ口で言ってあげて下さい。
すごく見ているこっちが切ない気がしました。
まだ、仕事はありますか?」
「今朝は、6時から始めたので、終える事が出来ました。だから、もう帰れます。」
「だったら、あたしはこれで退散しますから、裕子さんをお願いします。」

つくしの言葉に驚く裕子。
「良いわよ!一緒に食事しましょうよ。」
「でも!」

「俺も居るんだけど?」
類がつくしに言う。
「時田!俺も彼女とは4年振り何だ。色々話しがしたいから、2組に分かれよう!」
「良いのか?」
「ああ。良いよね?」
つくしに聞いた。
「はっ・・・はい。」
「うん。決まり!
じゃあ、ここで別々に!」

「つくしさん!今日は、本当にありがとう。」
「うん。楽しんでね。」
「ええ。貴女も!」

時田と裕子が、しばしその場で見つめ合うなか類とつくしは、エントランスに向かった。

「チョット待っていて!」
外に出ると花沢類がつくしに向かいそう言うと、踵を返し駆け出して行った。
「はい。」
数分後、類は白いベンツでつくしの前に現れた。
「さあ 乗って!」
忘れられないキラキラの笑顔で声を掛けられた。


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コメント

★ No title

類君の登場ですね。これからどんな展開になるのか・・・楽しみです。

2010-07-18 Sun 10:42 URL | こぎっち #-[ 内容変更]

★ Re: No title

> 類君の登場ですね。これからどんな展開になるのか・・・楽しみです。

こんにちは。
ありがとうございます。いつもレスをスルーしてすみません。つい時間が無いので、楽しく見させて頂いています。なのに、自分としては、作品を入れるだけになってしまい、申し訳無い限りです。懲りずにお越し下さいネ。

2010-07-18 Sun 11:15 URL | ミミルナ #-[ 内容変更]
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