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好きな作品を流れのままに綴ります。 二次・オリジナルのお話です。よろしくお願いします。まずは【はじめに】からお入り下さい。

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Love 1 計画

2010-07-16 Fri 00:00

【計画】

牧野つくし。
この春に国立大学を卒業した。

つくしは、親友の松岡優紀と大学の卒業旅行にオーストラリアを選んだ。
旅行の資金は、大学入学と共にふたりでコツコツ積立た貯金を使う。

高校時代に1年上の先輩に好意を寄せたつくし。
でも、それは所詮叶わぬ相手だった。だから、打ち明けもせずに諦めた。そして、エスカレーター式の私立進学校を資金繰りもままならない家庭の事情から進路変更し、猛勉強末に何とか国立に進学を決めた。それで牧野つくしは初恋を封印した。

危険なF4と言う貴公子達と関わりをもたないで過ごせた安堵は、関われなかったその人との縁でもあった。
危険と隣り合わせの出会いは、つくしを臆病にさせた。
その中で、只一つの細い細い繋がり・・・・・非常階段と言う名の異次元のような場所で、微かにすれ違えたこと。その中でわずかに交わした言葉。それだけで満足だった。
例え名前も知ってもらえなくても・・・・・

高校生活。
そこでは、その出会いしか心に残るものはない・・・つらさがしみる学生時代

その分、大学はそれなりに謳歌した。
バイトもサークルのいずれも!
ただ・・・あの人より大きな存在に巡り会えなかったことだけが、つくしの心をゆする。

「バカなあたし。
天変地異が起こっても、愛だ恋だに発展しない人なのに!
まだ未練を持ってるなんて。」

大学時代、告白を何度かされたつくし。でも、その気になることはとうとうなかった。
その中で、一度サークルでキャンプに行った夜。片付けの作業中、1年先輩にキスをされたことがあった。奇しくもそれが、つくしにとって「ファーストキス」
でも、決して甘くも心躍るものでもない切ないキスだった。
その先輩に、付き合いたいと言われたが、結局避ける形で幕を降ろした。

恋に関しては、大学時代も高校の頃と何ら変わりないままだった。

就職浪人が多い中、幸いにも、つくしと親友の優紀も就職先は無事決まった。
卒業旅行が済めば、その先には社会人の生活が幕を開ける。だから、最後に学生気分で精一杯親友と楽しむんだとその旅行を心待ちにしていた。

そして、卒業式も無事に終わった。
不思議なくらい落ち着いて迎えたその日。感慨はあったが、不思議に涙は流れなかった。

「優紀!来週だよ。」
携帯で楽しみな予定に言葉がはずむ。
「うん。そうだよね!何だかウキウキするね。ゴホッ・ゴホッ 」
「ホント!
でも、優紀・・・咳してるね?体調を整えておいてよ!行けないなんて嫌だからね!」
「うん。あと3日あるモノ。悪くならないように治しておくよ。ゴホッ 」
「絶対だよ!」
「うん。」

旅行は、今回2人にしては贅沢な計画をした。
目的地は、オーストラリア。
その内容は、ツアー旅行。資金の額からランクを上げて選んだ。オプションは組入れずに行って考える予定だ。食事は、だいたいがツアーの中に入っているし、ない時の為にミールクーポンを購入した。
大学から語学の必要性を感じ勉強してきた。お陰で何とか日常会話は可能なくらい身に付けた。その力を試す機会にもなった旅行。

万全な構えで用意したつくし。水着も調達した。
必死にバイトして積み立ての額は4年間で100万近くになった。旅行会社に代金の30万を支払いが済んだ。手元には十分なこづかいが残った。

「毎月1~2万貯めて、夏冬のバイトが多い月に多目に入れてた甲斐があったな!」
つくしは、通帳から引き出した資金に笑みがこぼれた。

明日は旅行当日。
あれ以来、優紀と連絡を取っていなかった。気掛かりではあったが、帰国後の就職の用意にも追われていたからだ。頭に浮かぶ電話での咳。
「でも、連絡がないってのは大丈夫なんだよね?」
成田まで上野からスカイライナーで行く。全てのチケットは、つくしが持っている。
つくしは連絡を入れた。
「ごめん。つくし!もしかしたら、無理かも知れない。」
「エッ?」
「昨日から熱が出始めてるんだ!」
「優紀が行けないならあたしも行かない。キャンセルしよう!」
「ううん。それだけは止めて。一昨日までは、出てなかった熱が前日に上がるなんて思いもしなかったよ。」
「早く言えば、その時点でキャンセルしたのに!」
「もしそうしたとしても再計画は時期からして無理だし、キャンセル料も払う日にちになってるもの。私のせいで4年間楽しみにしてた計画を無駄にはさせられないよ。」
「優紀!
だとしても2人で行くから意味があるんじゃない。」
「でも、私のせいでつくしも行けなかったって負い目を持つのはつらいよ。
だから、出来るならつくしだけでも行って来て!幸いツアーを選んだし、1人ではないんだから。」
「優紀!」
「それに、明日になって熱も下がっているなら、その時は張り切って行くよ。だからつくし!気にしないで行って来て!
それと・・・もし行けない時はミールクーポン使って良いからね。」
「もう・・・行けない過程しないでよ。あたしは優紀と・・・・・」
「また行けるよ。残りの貯金は手元にあるんだし。
行けない時は、オーストラリア土産・・・待ってるから。」
「何だか・・・行かないのを決めてるみたいに聞こえるよ!」
「ううん。覚悟だけしてる。本音は行きたいんだもの。」
「うん。」
「つくし!」
「ん?」
「だから・・・成田で待ち合せようね。ツアーの集合場所で!」
「どうして?」
「行けるなら、パパに送ってもらうからさ。」
「優紀?」
その意味が痛いほどわかるつくし。駅の待ち合わせでは、参加できない時には残念さが増す。そんな友の気持ちを思い集合場所で待ち合わせに変更した親友。
電話を切り、楽しいはずの気持ちが、やるせなさに変わって行く。
唯一、ツアーを選んだことで行った先では、つくし1人ではないさびしさから救われる。


つくしは重い気持ちで朝を迎えた。
携帯を何度も握り締め、押しかけた番号。でも、あえて連絡はせずに部屋を出た。
モノレールに乗り成田に向かう間。祈るような気持ちで集合場所に思いを馳せる。

 Love 2
Love 
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コメント

★ love

こんにちは。ニコと言います。前から読ませていただいていました。色々と大変だったのですね。
素敵な作品にドキドキしっぱなしです。

2014-05-26 Mon 14:22 URL | #-[ 内容変更]

★ Re: love

> こんにちは。ニコと言います。前から読ませていただいていました。色々と大変だったのですね。
> 素敵な作品にドキドキしっぱなしです。

お褒めいただきありがとうございます^^

2014-08-19 Tue 22:39 URL | ルナミミ #-[ 内容変更]
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